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解説

正解は京都府でした。

ヒント1:絶景スポット「夕日ヶ浦」

浜詰海岸は京都府北部・京丹後市にある海岸で、この世のものとは思えないほど美しい夕日が見られることから、「夕日ヶ浦」や「常世とこよの浜」といった異名をとります。流木を組んで作られたビーチブランコ「ゆらり」や、海岸沿いの公園「浜詰 夕日の丘」に設置された「YUHIGAURA」の文字モニュメントなどもあり、フォトスポットとしても非常に魅力的です。

また近くに湧き出る夕日ヶ浦温泉は、弱アルカリ性の湯が美容にいいとされ、「美人の湯」として知られています。2022年に行われた「温泉総選挙」では総務大臣賞を受賞し、絶景部門でも2位に輝きました。

さらに曇りや雨で夕日が見られなかった場合に再訪を促すべく、夕日ヶ浦観光協会は次回宿泊時に使えるクーポン券「夕日リベンジチケット」を発行しています。天気が悪ければ絶景も台無し……と思われるかもしれませんが、これなら安心ですね!

*夕日リベンジチケットには利用期限があります。ご注意ください。

ヒント2:海に浮かんでいるかのような建物

京丹後市の隣の伊根いね町では、約230軒もの「舟屋」と呼ばれる建物が海の上に浮かんでいるかのような光景を見ることができます。外国人観光客からも人気があり、今年(2023年)5月には「世界の最も美しい村連合会」の総会が開かれました。

舟屋とは、船を海から引き上げて乾かしたり、風雨や虫から守ったりするための小屋のことで、特に漁に木造船が用いられていた頃には重要な施設でした。船の素材が変わり大型化した現在でも、作業用の小舟を収納したり魚を調理したりと、海の暮らしの場として活用されています。

舟屋は陸から見るだけでなく、大型遊覧船や地元の船頭さんによる海上タクシーで、海からの景色を楽しむことも可能です。ただし舟屋は個人の所有物であり、上述のとおり現在も一般市民の暮らしの場となっているので、写真を撮る場合などは十分に配慮しましょう

ヒント3:日本三景のひとつ「天橋立」

天橋立あまのはしだては、日本海に臨む宮津湾と阿蘇海(海ではなく湖)とを隔てる砂州です。全長約3.6㎞の中に7000本近くの松が生い茂るという珍しい地形で、宮城県の松島、広島県の宮島とともに日本三景のひとつに数えられます。

天橋立といえば有名なのが「股のぞき」。股の間から天橋立を覗くと、距離感が不明確になることで海と空が逆転し、まるで龍が天に昇っているかのように見えるというのです。宮津市にある天橋立ビューランドには「股のぞき台」が設置されており、ここから見る景色は「飛龍観」と呼ばれています。

▲股のぞきのイメージ(飛龍観ではありません) via Wikimedia Commons Jnn CC-BY-2.1-JP (画像の一部を加工しています)

丹後国たんごのくに風土記ふどき』には、イザナギノミコトが天界と地上とを結ぶために立てていたはしごが倒れてしまって天橋立ができた、との記述があります。今でこそ天に昇る龍に見える天橋立ですが、「股のぞき」の研究でイグ・ノーベル賞を受賞した立命館大学の東山篤規教授は「今よりも松の木が少なかった時代には、その名のとおり天に架かる橋のように見えていたのではないか」と話しています。いにしえの人が股の間から見ていた景色に想いを馳せるのも一興かもしれません。


今回紹介した3ヵ所はいずれも、京都府北部の丹後半島で見られるものです。京都といえば京都市内の神社仏閣というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、京都にお越しの際は少し足を延ばして、丹後の観光地を回ってみるのはいかがでしょうか。

▲京都は南北に広い

解説を最後まで読んでくださりありがとうございました。ぜひ次回の「今日の一問・社会編」にも挑戦してください!

【前回の「社会編」はこちら】

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この記事を書いた人

Raven

京都大学法学部卒。「ONE WORD, NEW DOOR」を座右の銘に、皆様が新たな世界への扉を開けるような記事を書くべく努力してきました。よければ覗いてみてください。

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