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解説

正解は「石川啄木いしかわたくぼく」でした。

ヒント1:カンニングで退学

1898年、13歳の石川啄木は盛岡尋常中学校(現在の盛岡第一高等学校)に入学しました。盛岡中学校は啄木以外にも、アイヌ語研究の権威・金田一京助や詩人の宮沢賢治など、文学界の偉人を輩出しています。

啄木は優秀な成績で入学しましたが、次第に文学にのめりこみ、学問をおろそかにしていきます。在学中にストライキに参加するなど様々なエピソードを残しましたが、卒業を目前にカンニングをきっかけに退学してしまいました。

ヒント2:ローマ字の日記

石川啄木はローマ字で日記を書いていました。その中には、芸術家たちとの交流や妻子への思いがつづられています。この日記は日記文学の傑作として高く評価されており、「ISIKAWA TAKUBOKU ROMAZI NIKKI」として岩波書店から出版されています。

ところで、啄木がローマ字で日記を書いていた理由は「妻に見られたくなかったから」であるらしいです。

ヒント3:3行書きの短歌

啄木の代表作としては、歌集『一握の砂』や『悲しき玩具』が知られています。『一握の砂』に収められた次の歌のように、啄木の短歌は3行書きを特徴としています。

はたらけど

はたらけどほわが生活くらし楽にならざり

ぢっと手を見る

この3行書きの形式は、盛岡中学校の後輩にあたる宮沢賢治に影響を与えたともいわれています。


解説を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ぜひ次回の「今日の一問 社会編」にも挑戦してください!

【前回の社会問題はこちら】

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この記事を書いた人

藤島

東京大学理学部4年生で、生物学を専攻しています。好きなことは歴史、生き物。趣味は読書などです。新しい分野を知る第一歩になれるような記事を書けるように頑張ります。

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