問題はこちら
前ページ:はじめから挑戦したい方はこちらへ! 以下は問題の答えと解説です
【解説】
正解は「ヒ素」でした。
ヒント1:ひじきにわずかに含まれています。
ヒ素は自然界に幅広く存在していますが、とりわけひじきには、比較的高濃度のヒ素(無機ヒ素)が含まれています。
ただし、無機ヒ素は水溶性で茹で汁に溶け出していってしまうため、ひじきを極端に多く摂取しなければ健康上のリスクが高まることはないと考えられています。ひじきには、必須ミネラルや食物繊維も含まれているので、バランスよく食べることが大切です。
ヒント2:日本では「石見銀山ねずみ捕り」として知られていました。
かつて、日本では「石見銀山ねずみ捕り」(「猫いらず」とも)という殺鼠剤が流通しました。この原料として使用されたのが、ヒ素の化合物の中でも毒性が強い亜ヒ酸でした。この「石見銀山ねずみ捕り」は劇薬として知られ、多くの時代劇や戯曲などに登場していました。
ヒント3:猛毒として有名な元素です。
ヒ素の毒性は古くから知られており、古代ギリシアやローマの時代から暗殺や自殺に使われたとされています。著名人の例では、画家のゴーギャンがヒ素を使用した自殺未遂を起こしています。
▲自殺未遂前に描いた大作『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』
暗い歴史を持つヒ素ですが、近代以降は梅毒治療薬のサルバルサンや、半導体に使われるヒ化ガリウムなど、人類の幸せのために役立っています。これからのヒ素の活躍に期待したいですね。
次回の「今日の一問・理科編」もお楽しみに!
【前回の理科編はこちら】
【あわせて読みたい】