解説
正解は「ツル(タンチョウ)」でした。
ヒント1:この動物を模した星座がある
この星座はつる座といい、1603年にドイツの天文学者ヨハン・バイエルによって定められた、比較的新しい星座です。つる座と定められる以前には、スペインやポルトガルの船乗りがこれを見てフラミンゴ座と呼んでいた、という説もあります。
日本からは、秋ごろに南の夜空の地平線近くで見られます。実際に探す際には、つる座の上(北)にあるみなみのうお座の1等星・フォーマルハウトを目印にすると見つけやすいです。
▲つる座とみなみのうお座の位置関係 via Wikimedia Commons IAU and Sky & Telescope magazine (Roger Sinnott & Rick Fienberg) CC BY 3.0
※今回出題した星座線は、こちらのページで使用されているものに基づいています。
ヒント2:頭部が赤いのは血液が透けて見えているから
ツルの一種であるタンチョウは、漢字で「赤い」「頭」を意味する「丹頂」と書くように、頭頂部が赤いことが特徴です。
しかし、この赤い部分には毛がなく、イボ状の突起で覆われた皮膚がむき出しになっています。赤く見えるのは、皮膚の下にある血管の血液が透けて見えているからなのです。
そのため、威嚇や求愛などで興奮すると赤い部分が少し大きくなり、色も鮮やかになります。
ヒント3:寿命は20~30年
長寿でおめでたいことを意味する「鶴は千年亀は万年」ということわざがありますが、実際のツルの寿命は千年もありません。
野生のタンチョウの平均寿命は20~30年、動物園などで飼育されている場合はもう少し長く、40年程度だといわれています。タンチョウ以外だと、全身のほとんどが白く翼の先だけが黒い見た目が特徴のソデグロツルが、動物園で61歳まで生きたという記録がありますが、それでも100年にすら及びません。
▲ソデグロツル
一方、カメの平均寿命は、ミドリガメだと30~40年ほど、ガラパゴスゾウガメだと100年以上とされています。ちなみに、セントヘレナ島に住むゾウガメのジョナサンは、2022年に推定190歳の誕生日を迎え、「最高齢のカメ目」としてギネス世界記録に認定されました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ次回の「今日の一問 理科編」にも挑戦してくださいね!
【前回の理科編はこちら】
【あわせて読みたい】