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解説
正解は、「クララ・シューマン」でした。
クララ・シューマンは、19世紀ドイツのピアニスト・作曲家で、著名な作曲家であるロベルト・シューマンの妻として有名です。
作曲家としてはロベルトの陰に隠れがちですが、クララはピアノ教師の父親から指導を受けて9歳でプロデビューを果たし、女性の外国人としてオーストリアで初めて「王室皇室内楽奏者」の称号を得るなど、大変優秀なピアニストとして活躍しました。
さて、クララといえばやはり夫であるロベルトの弟子・ブラームスとの関係です。
あくまで「友人」だったとされていますが、ロベルトが精神的な病を悪化させてからは、ブラームスは彼女を家族の一員のように献身的に支え、クララも彼に頼っていたとのこと。その親交はクララが亡くなるまで40年以上も続いたようです。
クララは優秀な作曲家でもありましたが、記録によると常に自分の作曲力に自信を持てなかったそうです。1839年1月のクララの日記には、こう書かれています。
「私は、自分に創造的才能があると思ったこともあった。しかし、この考えはもう諦めた。女は作曲したいと望んではならないのだ。それができた女性は一人としていないのだから。」
本日は、そんな彼女の書いた『3つのロマンス』から「第3曲 ト短調」をご紹介します。ロベルトの影響が垣間見えますが彼女独自の味もあり、優秀なピアニストとして当時の音楽界のトップを走り続けた彼女の強さが見えるような作品です。
次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに。
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