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解説
正解は「ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン」でした。
▲私がベートーヴェンです、ご存じですよね
ヒント1:神童アピールのため年齢詐称
ベートーヴェンは祖父が宮廷の楽長、父がテノール歌手という音楽一家に生まれ、父親の指導のもと自身も音楽を学びました。しかし父親は、夜中に酔って帰り、寝ていたベートーヴェンを起こして夜通しピアノを弾かせるなど、必ずしも良い教師ではなかったといわれています。
ベートーヴェンが最初の公開演奏会に出演した際も、当時8歳の誕生日を迎える前だったにもかかわらず、「5歳から作曲していたというモーツァルトのような神童としてアピールしよう」と考えた父親により、、6歳と詐称されてしまいました。このせいで、ベートーヴェン本人も、自分を実年齢よりも若いと思い込んでいたといわれています。
ヒント2:口にタクトをくわえて音を聴く
20代後半からベートーヴェンは聴覚障害に悩まされ、一時は自殺を考えるほど追い詰められます。しかし音楽への情熱は冷めることなく、晩年には口にタクトをくわえ、その先をピアノに押し付けることで音を聴いていたといわれています。
ピアノの振動がタクトに伝わり、タクトの震えが歯、頭蓋骨、耳の器官へと伝わっていくことで音が聞き取れるというわけです。この仕組みは、現在イヤホンや補聴器に応用されている「骨伝導」の原理と共通しています。
ヒント3:『第九』がCDの長さの基準に
誰もが一度は耳にしたことがあるだろう、ベートーヴェンの名曲『交響曲第9番(第九)』。この「第九」は、一説にはCDの長さの基準になったといわれています。
1980年代のはじめ、CDの開発に取り組んでいた当時のソニーの社長は、世界的な指揮者で友人でもあったヘルベルト・フォン・カラヤンに意見を求めました。カラヤンは「ベートーヴェンの第九が1枚に入れられたらいいのでは?」という意見を出し、このことから当時のCD1枚に記録できる曲の長さ「74分」が決まった……ともいわれています。
次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに!
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