解説
正解は、「シューマン」でした。
シューマンは19世紀前半に活躍したドイツの作曲家で、ピアノ曲や歌曲がよく知られています。特に1840年は「歌曲の年」と呼ばれ、多くの名作が書かれました。
キーワードの1つである『ミルテの花』は、「歌曲の年」に書かれた歌曲集の1つです。ゲーテやハイネ、バイロンなどの詩に基づいて書かれており、ヒント②にある『献呈』という曲も収録されています。『献呈』を演奏している様子はこちら。
『詩人の恋』も同じ「歌曲の年(1840年)」に書かれた歌曲集で、ハイネの詩に基づいた16曲が収録されています。『詩人の恋』の1曲目がこちらです。
さて、残ったヒントの『アベッグ変奏曲』『トロイメライ』『謝肉祭』は、全てシューマンのピアノ曲のタイトルです。『謝肉祭』は小品集のタイトルであり、『トロイメライ』は小品集『子どもの情景』の中の一曲に付けられたタイトルです。
ところで、『アベッグ変奏曲』と『謝肉祭』にはどちらも「言葉遊び」が曲のモチーフとなっているという共通点があります。
『アベッグ変奏曲』は、女性の名前である「アベッグ(ABEGG)」から「A-B-E-G-G(ラ-シ♭-ミ-ソ-ソ)」というメロディがテーマになっており、『謝肉祭』のほとんどの曲は、土地の名前である「アッシュ(Asch)」から「As-C-H(ラ♭-ド-シ)」または「A-Es-C-H(ラ-ミ♭-ド-シ)」をテーマに書かれています。
それでは、次週の「今日の一問・音楽編」もお楽しみに。
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