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1ページ目:はじめから挑戦したい方はこちらへ! 以下は問題の答えと解説です

解説

正解は“frog”(蛙)。①には“pond”(池)、③には“water”(水)が入ります。

そう、この俳句は「古池やかわず飛び込む水の音」です。江戸時代の俳人、松尾芭蕉の代表作として知られています。

この俳句を“Old pond―frogs jumped in―sound of water”と訳したのが、ラフカディオ・ハーンです。ギリシャ生まれの英文学者で、日本に関心を持ち「小泉八雲」として帰化しました。日本の古典文学や民間伝承に取材して創作した『怪談』などの作品で知られています。

一方、同じ「古池や蛙飛び込む水の音」を

The ancient pond

A frog leaps in

The sound of the water

と訳したのはドナルド・キーン。日本文学研究の第一人者として知られ、『徒然草』などの古典文学、また安部公房や三島由紀夫などの近代作家の作品を英訳して海外に紹介しました。キーンによる訳では、それぞれのフレーズが俳句の五七五に対応する形で3行の詩となっています。

ところで、2つの訳で異なっている点として「蛙の数」があります。元の句の「蛙飛び込む」をハーンは「複数の蛙」と解釈し、“frogs jumped in”(蛙が飛び込んだ)と訳しました。一方、キーンの訳では“A frog leaps in”(1匹の蛙が飛び込む)となっています。

ただ単語を当てはめるだけが「翻訳」ではありません。訳す人のイメージによって、異なるものが生まれるのも面白さといえるでしょう。

あなたの思い描く池に、蛙は何匹飛び込んでいるでしょうか……?

それでは、次回の「今日の一問・英語編」にも挑戦してくださいね!

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この記事を書いた人

こゆき

こゆきと申します。東京大学大学院で心理学を学んでいます。児童文学とカラオケが好きです。よろしくお願いします。

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