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1ページ目:クイズを解きたい方はこちらから! 以下は問題の答えと解説です

解説

正解はマリアでした。イエス・キリストの母であり、「聖母マリア」として知られています。

ヒント1:青いマントを着た姿でよく描かれる

ヒント3に登場した絵のように、マリアは絵画において青いマントをはおった姿で描かれることが多くあります。

▲ヒント3にも登場したラファエロ作『大公の聖母』

マリアにとっての「青いマント」のように、特定の人物を絵画の題材にするときに一緒に描きこまれる、その人物を特定できる物を「アトリビュート」といいます。多くの場合はその人物の生涯と関係のあるものがアトリビュートとして用いられます。

▲ルーベンス作『聖ペテロ』。ペテロはイエスから天国の鍵を渡されたとされ、「鍵」がアトリビュートになっている。

ヒント2:息子の遺体を抱いた「ピエタ」

「ピエタ」はイタリア語で「あわれみ」といった意味の言葉で、芸術においては「処刑されたキリストの遺体を抱いたマリア」という題材を意味します。14世紀のドイツで芸術作品に取り入れられ始めたのち、17世紀以降に多くのキリスト教美術が衰退する中でも長く重要なテーマであり続けました。「息子の死を悲しむ母」という題材は、見る者の感情により強く訴える力を持っていたのかもしれませんね。

ピエタは多くの芸術品に取り入れられましたが、特にルネサンス期のミケランジェロの彫刻が有名です。彼はピエタを題材に、生涯に4体の彫刻を作りました。うち3作は70歳前後から亡くなる89歳までの間に作成されたものであり、晩年の彼がピエタにかけた情熱がうかがえます。

▲ヒント3にも登場したミケランジェロ作『ピエタ』

ヒント3:以下の美術品の題材になった

▲左:ラファエロ作『大公の聖母』、右:ミケランジェロ作『ピエタ』

マリアは最も長きにわたって西洋画の題材になり続けてきた人物の一人であり、芸術作品の中の彼女は時代によってさまざまな描かれ方をしてきました。ゴシック期の絵では陰鬱な雰囲気を体現し、ルネサンス期の絵では温かみを感じさせます。

そんなマリアですが、近現代では従来の「聖母マリア」のイメージからは離れた姿で描かれることもあります。彼女が生まれたとされる時代から2000年以上がたった今なお、彼女を描くための新しい表現が生まれているのです。

ヒント画像(ピエタ):Wikimedia Commons Juan M Romero CC BY-SA 4.0(画像をトリミングしています)


キリストの母として知られるマリア。聖書の中の登場人物ですが、人々が彼女の人物像をどのように考えていたかは、さまざまな芸術作品から感じ取れます。これもひとつの芸術の楽しみ方ではないでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます! ぜひ次回の「今日の一問・美術編」にも挑戦してくださいね!

【前回の「今日の一問・美術編」はこちら】

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この記事を書いた人

藤島

東京大学理学部4年生で、生物学を専攻しています。好きなことは歴史、生き物。趣味は読書などです。新しい分野を知る第一歩になれるような記事を書けるように頑張ります。

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