解説
正解は「クリスチャン・ディオール」でした。
▲凛々しい佇まい
ディオールは、フランス出身のファッションデザイナーです。彼ははじめ外交官を志していたそうですが、画廊の経営を経て、1946年にクチュリエ(服飾デザイナー)として独立することとなります。その後、彼のデザインした服は、モード界において一世を風靡したのです。
ブランド「Dior」は現在、ファッションシーンはもちろん、ハンドバッグ、アクセサリー、化粧品など、幅広い分野を手掛けています。
▲筆者はDiorが大好きです!
ヒント1:数字の8がラッキーナンバー
「8」という数字は、Diorのラッキーナンバーとして長らく知られています。ブランド創設者のディオール自身がこの数字を好んだそうで、彼の最初のコレクション名「EN HUIT」がフランス語で8を意味することからも、その熱の入りようがわかります。また、メゾンの創設日は1946年10月8日であり、発祥の地のモンテーニュ通りはパリ8区にあります。何かと由縁を感じさせる数字ですね。
ヒント2:「ニュー・ルック」で注目を集める
ディオールは1947年に「ニュー・ルック」を発表します。たっぷりとフレアの入ったロングスカートとなで肩を強調した特徴的なデザインは、女性らしい優美さにあふれており、第二次世界大戦がもたらした衣料統制への反動も相まって人気を集めたそうです。以降もディオールは、Hライン、Aライン、Yラインなどといった話題作を続々と発表します。
▲「ニュー・ルック」はこんな感じ。彫刻のようなラインが素敵ですね via Wikimedia Commons shakko CC BY-SA 3.0
ヒント3:世界各地に美しい店舗がある
ディオールの死後もブランドは拡大しています。日本もその例に違わず、昨年(2022年)から今年にかけて開催された「クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ」展(東京都現代美術館)は大きな話題を呼びました。
「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展が東京で - 歴代の作品が一堂に、日本との関係にも着目 - https://t.co/FZgrBkfMh2 pic.twitter.com/fE0ePsySr4
— Fashion Press (@fashionpressnet) May 4, 2023
各店舗の壮麗さも見どころのひとつ。モンテーニュ通りにあるパリ本店は、2022年3月にリニューアルされ、1万平方メートルの広さを誇る店舗の中には、ブランドの歴史を追うギャラリー、オートクチュールのアトリエはもちろん、レストランや庭園、ホテルなど、さまざまな施設が入居しています。
次週の「今日の一問・美術編」もお楽しみに!
画像出典 ・Dior パリ本店 via Wikimedia Commons Cheng-en Cheng CC BY-SA 2.0 ・ハウス オブ ディオール ギンザ via Wikimedia Commons 江戸村のとくぞう CC BY-SA 4.0
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