3泊4日コースを概要だけ紹介しましょう。まず、博多駅にある専用ラウンジでおもてなしを受け、ウェルカムセレモニーが開かれたあと、駅を出発。由布院を散策した後、車中泊となります。2日目は宮崎へ向かい、市内を観光した後、霧島の高級温泉宿で一泊します。3日後は、鹿児島でUターンし、そのまま車内でくつろぎつつ北上。4日目に博多駅に到着し、フェアウェルイベントの後で解散となります。
車内の設備はとにかく贅を尽くした豪華なものです。洗面台やランプシェードなど、各種設備にはふんだんに有田焼が使われています。
ラウンジカーでは、ピアノの生演奏やマジックショーなどが披露されます。夜はバーがオープンします。
ダイニングカーでは、一流店の寿司職人が目の前で寿司を握って出したり、フレンチのフルコースが提供されたりします。
客室は、全室スイートルームです。一両につき3部屋ほどしか設置されていないため、非常に広いスペースが特徴的です。ヒノキ製のシャワールーム・ベッドが完備されており、一流ホテルの部屋のような空間となっています。巨大な窓からは、車窓の景色の移り変わりを存分に楽しむことが出来ます。
車外に出ての観光でも、贅沢サービスにスキはありません。車外に出て宿泊する旅館は、部屋付きの露天風呂がある宿や、広い敷地にヴィラ5棟しかない宿が用意されています。観光の際に使われるバスも、内装に天然の木材を使用した専用のバスが用意されています。
これだけの本格的おしゃれ空間ですから、参加者側にも相応の準備が必要とされます。「大人の空間」として位置づけられた車内の雰囲気を保つため、乗客は中学生以上に限定されています。
車内ではドレスコードもあります。夕食時には、スーツなど、フォーマルに着飾った服装で来ることが求められます。また、車内での服装もジャケット・スラックスなどの「スマートカジュアル」であることが求められます。ジーパン・短パン・Tシャツ・スニーカー・サンダルは、基本的に禁止となっています。
こちらが、ななつ星の紹介ビデオです。30分とかなり長いので、飛ばし飛ばし見てください。
実際に乗車なさった方の記録動画もあります。こちらも1時間とかなり長いですが、サービスの様子が分かる貴重な映像ですので、余裕のある時にかいつまんでご覧ください。
TWILIGHT EXPRESS瑞風
「TWILIGHT EXPRESS瑞風」(トワイライトエクスプレス・みずかぜ、以下「瑞風」)は、今年6月17日から運行開始予定の、JR西日本のクルーズトレインです。
先ほどの説明にも登場しましたが、「トワイライトエクスプレス」は元々、大阪と札幌を結んでいた寝台特急でした。瑞風は、その名前と伝統を引き継ぐ存在として計画されました。
コースは、京都駅を出発、山陰側のルートで下関に到達し、山陽側のルートで京都に帰ってくる2泊3日の周遊コースが基本です。また、これを元にした片道ルートも計画されています。
観光地としては、大原美術館、岡山後楽園、岩国の錦帯橋、厳島神社、城崎温泉、萩の城下町、鳥取砂丘、出雲大社などがリストアップされています。
瑞風の車両の大きな特徴としては、一両まるごとを独占したスイートルームの存在があげられます。2泊3日で120万円という、これまた目の飛び出るような価格が設定されています。
TRAIN SUITE 四季島
TRAIN SUITE 四季島(トランスイート・しきしま、以下「四季島」)は、今年5月1日から運行予定の、JR東日本が運営するクルーズトレインです。
「四季島」という名前は、日本の古い名前「敷島(しきしま)」にちなんでいます。
コースは、東京・上野駅の発着で、東北・北海道方面を1泊~3泊かけて周遊するものが計画されています。具体的には、栃木の日光、函館市街、登別温泉、会津若松の城下町、鳴子温泉などが挙げられています。
まだ計画段階の事も多い四季島ですが、準備は着々と進んでいます。東京・上野駅では、今年春に、四季島専用のラウンジがオープン予定です。また、13番ホームと14番ホームの間に、四季島の専用ホーム「新たな旅立ちの13.5番ホーム」を建設する予定となっています。
また東京駅付近には、四季島についての説明を行う完全予約制の案内所「GALERIE 四季島」(ギャラリーしきしま)が開設されています。
では最後に復習クイズです。