カバディはインドの国技であるから、君のインド人の友達は、君をカバディに誘う。
「カバディしよーぜ!」などと誘う。当然である。
カバディはインドの魂であるから、インド人は皆カバディを嗜む(日本人が忍術を自在に操るように)。
隣のカレー屋の店主も、向かいのカレー屋の店主も、斜向かいのカレー屋の店主も、皆カバディをしている。
君にも当然インド人の友達くらい居るはずだ(筆者には居ないが)。
そして、その友達はカバディが好きである(日本人が皆柔道を愛するように)。
その友達は君とカバディをプレイしたがっている(日本人が皆宴会に行きたがるように)。
磯野が野球をプレイするのと同じ頻度で、彼らはカバディをプレイする。
中島に野球に誘われるのと同じ確率で、君はカバディに誘われる。
しかし、だ。
カバディに誘われた君は、無垢な瞳を向けるインド人フレンドに向かい、残酷な宣告をしなければならないだろう。
君はこう言うに違いないのだ――
「カバディって、なあに?」
君の無知は友への裏切りである。友の瞳が潤うことは、君の責任である。
カバディに対する無理解は、インドに対する無理解だ。カバディはインドの誇りだから。
インドに対する無理解は、インド人に対する無理解だ。祖国は友の誇りだから。
……お分かり頂けただろうか。
君はカバディを学ばなければならない。友情のために、カバディを知らなければならない。
まだ遅くはない。友の涙を無駄にしないために。友の誇りを貴ぶために。
カバディを、今、学ぼう。
以上、カバディの大まかなイメージは伝えられたと思う。
カバディのより詳しいルールは、日本カバディ協会のページを参照してほしい。
特に下の動画は必見だ。今までネタスポーツだと思っていたカバディのイメージが瓦解するだろう。
Let's kabaddi!