イデです。
「ルパン・ザ・サード」で始まる歌でもおなじみの『ルパン三世』。
そんな『ルパン三世』の登場人物で、ルパン三世を追いかけるものの、なんだかんだいつも捕まえることができないのが銭形警部です。
世界中の宝石を狙うルパン三世を追いかける銭形警部は、警視庁に所属していて、インターポールに出向している警察官。専属警察官として、ルパン三世を追いかけて世界中を飛び回っています。
ところで、そのインターポールってどんな組織なのでしょうか?
国際刑事警察機構(INTERPOL)
インターポールというのは、国際刑事警察機構(INTERNATIONAL CRIMINAL POLICE ORGANIZATION)の略称です。また、頭文字をとってICPOとも言われることがあります。
インターポールの前身である、国際刑事警察委員会(CPC-International Criminal Police Commission)は、1923年に設立されました。しかし、第二次世界大戦によって活動が事実上中止されます。第二次世界大戦終戦後の1946年に活動を再開し、1956年に国際刑事警察機構(インターポール)として新たに生まれ変わり、現在に至ります。
2019年3月末時点で、194の国や地域が加盟している国際的な組織となっています。
インターポールの活動
主なインターポールの活動は以下の通りです。
- 国際犯罪及び国際犯罪者に関する情報の収集と交換
- 犯罪対策のための国際会議の開催
- 逃亡犯罪人の所在発見と国際手配書の発行
- 加盟国の捜査能力向上のためのトレーニングの計画及び実施
ルパン三世を追いかけ捕まえようとするなどの直接的な捜査や逮捕ではなく、各国の警察が国際協力していくことを主目的としている組織だとわかります。
インターポールと日本
日本は、1952年にインターポールの前身である国際刑事警察委員会へ加盟しました。
1967年にはアジア初の総会が日本で開催されるなど、日本はインターポールに積極的にかかわっています。日本は加盟国の中で全体2番目の金額をインターポールに拠出しています。
おわり
インターポールは、世界中を駆け回る警察官を派遣しているというより、国を超えた警察の協力を目的としている組織ということです。
他にも、銭形警部は警視庁からインターポールに出向していることになっていますが、日本から派遣されるのは基本的に警察庁の職員です。以上のようなことから、『ルパン三世』で描かれているインターポールは実態とは異なっていることがわかると思います。
銭形警部を応援したい気持ちもありますが、ルパン三世の活躍をもっと見たいので、ルパン三世にもう少し頑張り続けてほしいですね。
参考文献