岡山出身:木村真実子
最後は岡山県岡山市出身の木村。今回のプレゼン大会の発起人でもありますが、果たして何をプレゼンするのか?

さて、さっそく皆さんに紹介する「他県の人に知られていないもの」を発表しちゃいましょうかね。
今回ご紹介するのは、こちらです。
???
……知っていますが?
「岡山県といえば」の観光地だし、日本三名園のひとつでもあるんだよね? マイナーとはいえないんじゃ……。
▲日本の庭園の代表格といえる「日本三名園」
今日プレゼンするのは、「他県の人が知らない」地元の魅力ですよ?
知らないですよね。
へ?
皆さん、「後楽園」知らないですよね。
怖いて。
名前だけじゃ、「知っている」とはいえないんです。私は、皆さんが後楽園に対してどんなイメージを持っているか、それをすでに把握しているんです。
全然ピンときてないけど、なんかずっと怖いっすよ。
待って……!
あのときの、アンケート……!?
おや、菜葵さん。思い出してくださいましたか。
アンケートって……あっ!
▲波戸と吉田にも心当たりが
まさか、3週間くらい前に送られてきたやつ!?
そうです。実は私、事前に別の方へこっそりお願いして、あるアンケート調査を行っていました。
▲協力者:あさぬま
皆さん、あさぬまさんから送られてきたこのアンケートに回答しましたね。
「タイトルが背筋さんすぎるだろ」くらいにしか思ってなかったけど、木村さんが仕掛けてたってことですか……。ある意味これもホラーですよ。
アンケートの内容は、こんな感じでした。
アンケートには、お題として日本の名所をたくさん載せていましたが、その中に三名園こと「兼六園」「偕楽園」「後楽園」を混ぜていたんです。
皆さんがこれらのお題から連想した漢字を見れば、それぞれの庭園にどんなイメージを抱いていたかわかるというわけです。
正直、結果を見たくない……。
何に使うんだろ〜、って思いながら呑気に答えたのに……。
い、いや……。とはいえ回答者は全員QuizKnockライターなわけですから、どんなお題が来ようと知識を見せつける回答ができるんじゃないですか……?
みんな、吉田くんくらい自信を持ってくださいよ。せっかくなので、三名園のアンケート結果を順番にお見せしていきますね。
まずは、石川県金沢市の兼六園。
あ〜、いい感じですね。多くの人が書いた「吊」は、きっと「雪吊り」のことでしょう。
雪吊り:植物の枝を縄で吊り下げるなどして支え、雪の重みで折れないようにすること。冬の兼六園で風物詩になっている。
ほかに挙がっている「軫」や「灯」は、「徽軫灯籠」のことですかね。
徽軫灯籠:兼六園のシンボルになっている灯籠。独特な二股の形が、琴の音を調節するための琴柱に似ている。
▲冬の兼六園といえば、この景色
続いては、茨城県水戸市の偕楽園。
こちらもいいですね〜、偕楽園といえば園内に咲き誇る「梅」。春に開かれる「水戸の梅まつり」のメイン会場にもなっています。
水戸の「水」も入ってますね。そして水戸藩といえば第2代藩主の徳川光「圀」、というのもいいヒント。偕楽園が造園されたのはもう少し後の時代ですけどね。
▲春の偕楽園に咲く梅の数は3000本とも
で、肝心の「後楽園」ですよ。
ま、まあ、ここまで結構いい感じにそれぞれの特徴が表れていたよね。
こちらが、お題「後楽園」の結果です。
「岡」多くないですか。
ごめん、ちょっと察しがついてた。
やめて。目で訴えないで。
なんで、後楽園だけ所在地の頭文字が圧倒的1位なんでしょう。
でもね、悲観するのは早いです。本当に私が気になっていたのは、今日ここに来る3人の回答。
……。
やはり「名所」や「各地の文化」に人一倍関心をお持ちの皆さんですから、光る回答が出揃うんじゃないかと。
えっと……。
お三方の回答が、こちら。
すみません。
マジですみません。
命だけは。
波戸さんに至っては、「三名園のうち偕楽園ではない」っていうヒントになってるし。
ほ、ほら、実際のクイズ番組でよくある戦略じゃないですか……。
と、いうわけで。
このアンケートを見たあとだと否定できないや。
今日は、皆さんに後楽園の「中身」をもっと知ってもらうべくプレゼンしていきます。
観光地には訪れるべきベストシーズンというものがありますが、私個人が思う後楽園のベストシーズンは初夏〜夏。そこで、
この夏、実際に行ってきました。最高気温37度の日に。
お疲れ様です……。
入園すると、さっそくこんなものが。
和の趣を感じる日傘が、無料で貸し出されていました。「夏に訪れるべき庭園」としての自負を感じます。
日傘からえらく壮大なものを感じとっている。
園内を進むと、すぐにこんな景色が開けてきます。
おお〜!
まず、天気が良すぎませんか?
「晴れの国」岡山の本領発揮といったところでしょうか。
そして、後楽園といったら忘れてはいけない鑑賞ポイントがひとつ。写真の左奥をよくご覧ください。
あっ! 岡山城だ!
▲風景に溶け込んでいた岡山城
そう、後楽園を語る上で外せないのが「庭園とお城を一つの風景として楽しめる」ということなのです。
後楽園はもともと、岡山藩主の池田綱政が憩いの場を作ろうと、川を挟んで岡山城の向かいに作らせたものですからね。
岡山城といえば、青空にも映える黒塗りの壁。真っ黒な見た目をカラスに例えた「烏城」の別名もあります。
▲近くで見るとさらに「烏城」の迫力が増す
だから、
「烏」って書いてくれた人、本当にありがとう……。
よかった、アンケート結果に救いがあって。
そのグラフ、「烏」の隣に「鶴」もありますね。「鶴」はどういう意味なんですか?
あ、感謝の対象が増えた。
「鶴」も嬉しかったんだ。
そうなんです! 実は岡山県はタンチョウの保護に取り組んでいて、後楽園でもタンチョウが飼育されているのです!
へ〜! タンチョウといえば北海道の釧路湿原のイメージだった。動物園でもない場所で会えるとは。
▲釧路湿原のタンチョウ
もちろん今回も会ってきました❤︎ 園内に時折タンチョウたちの鳴き声が響き渡るのがいいんですよ!
(タンチョウに会いたくて後楽園へ行った……?)
さらに、後楽園の魅力は園内の植物にもあるんです。
植物?
私が撮ったこちらの写真にも、しっかり写っていますよ。どれだと思いますか?
奥に生えてる、うっすら色づいた木とか?
裏をかいて、手前の池の周りに生えているやつとか……?
正解は、ここです。
ん?
何もなくない?
芝生しか生えてなくないですか?
まさしくその、芝生です。
「おすすめの植物」として名前を聞かないタイプの植物だ……!
「夏」といい、文字の圧が強い。
普段は注目することもない地味な存在ですが、後楽園に広がる芝生の光景は胸を張っておすすめできます。
確かに、散策路の両脇に芝生が広がってる感じ、開放的でいいな……。
私が夏の後楽園をおすすめするのは、青々と茂った芝生と晴天とのコントラストを楽しんでほしいから。美しく整った芝生に太陽が強めに降り注ぐくらいの季節が、一番おすすめなんです。
芝生がきちんと管理されているからこその景観ですね。
花や紅葉で彩られる木で魅せるのが「立体の美」なら、私が思う後楽園の美しさは「平面の美」。
園内には「唯心山」と呼ばれる小高い築山があるのですが、そこから一面の芝生を見渡すのもまたいいものですよ。
▲唯心山からの眺め
視界一面が青と緑、って感じで気持ちよさそうだな〜。右側に写ってる、濃い緑の部分は何?
井田と呼ばれる田んぼです。お城に近かった後楽園にはかつて水田や茶畑が広がっており、今でもその一部が残っているんです。
実は、私が通っていた小学校では、毎年この井田で田植えや稲刈りの体験をさせてもらっています。
三名園の田んぼで!? 貴重すぎる……。
ということで、芝生の織りなす美しさこそが後楽園の魅力なわけですよ。
つまりですよ? 我々は後楽園を訪れることで、あるひとつの邪念から解放されるわけです。
邪念???
人間なら誰しもが持ってしまう、「性」とでもいいましょうか。
なんか話のトーン変わったんだけど。
わかりませんか? 人が多かれ少なかれ常に抱いてしまう気持ちを表した、この言葉です。
……。
いや、まあ、「芝生」いうてますけど。
生きている限り、他人が持つ立場や能力をうらやんでしまうのは避けられない。悲しいかな、それが人の性です。
ですが、後楽園の中にいるときだけは違います……!
ここより青い芝生はない。
※個人の感想です。
見たことないベン図を無言で出さないでください。
皆さん、嫉妬の感情から解き放たれたいならば、後楽園に行きましょうね。
やばい勧誘みたいになってきた。
……と、いうわけで。
そして、「岡」だらけになってしまった岡山後楽園の「連想漢字」が、いつかこんなラインナップになりますように。
「岡」、欲しいなあ。
プレゼンの感想
何気なく答えたアンケートにそんな目的があったとは。俺がもっと回答を練っていれば……!
でも実際、後楽園についてこんなに詳しくプレゼンされたのは初めてかも。芝生が見どころだなんて初めて知りました。
その上で、漢字ヒントに「岡」はあってほしい。それかせめて「庭」。
まさかの「抜き打ち調査」から始まった木村のプレゼン。終盤はかなり脱線もしましたが、後楽園のイメージはきちんと伝わったでしょうか。
プレゼン大会閉幕
というわけで、「他県の人が知らない地元の魅力」を語ってきました。
「王道」を外した結果、なんかみんなちょっとずつ暴走してましたね。
地元愛ゆえの熱量の高さによる暴走、ともいえる。
プレゼン大会で人生初ドッキリ(アンケート)を仕掛けられるとは思ってなかった。
とはいえ、ちゃんと「地元民こそ知る魅力」に触れられてよかったな〜。
それでは、プレゼン大会東日本編もお楽しみに!
僕ら出られないじゃないですか。誰か開いて〜。
皆さんの地元の知られざる魅力も、ぜひ教えてくださいね!
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編集:あさぬま、山口真央
校正:コジマ