どうも、カワカミです。連載企画「ことばの研Q」19回目です。
ことばには「語源」というものがあります。
たとえば、「ライバル」ということば。もちろん英語ではrivalと表記するのですが、これはラテン語の「小川」=rivusから来ているとされます。rivusの派生語"rivalis"には「川をめぐり争っている者」という意味があります。
つまり「ライバル」とはもともと、ひとつの小川から水の取り合いをする競争相手のことだったのです。
ところで、「小川」といえば、ドイツの音楽家「バッハ」は日本語に訳すと「小川」になる、という豆知識を聞いたことがあるかもしれません。
バッハは小川さんだった!? 「ライバル」と「バッハ」は同じ語源!?
……と、おもしろい事実が発覚したように思えましたが、これは残念ながらガセ。
たしかに、ベートーヴェンも「バッハは小川ではなく大海だ」と評した、と言われていますが、実はただのダジャレ。
現代ドイツ語の「小川」=bachとつづりは一緒なのですが、音楽一家だったバッハ家のBachは「おひねり」「ギャラ」という意味の単語から来ているようです。
「ライバル」と「バッハ」は正確には違いましたが、同じ単語を由来としていることばはたくさんあります。
今回は2つの単語を並べましたので、それらに共通する語源を選んでください。と言っても、ふつう語源なんて知らないでしょうから、共通していそうなイメージ・ニュアンスから考えてみると良いかもしれません。
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