「よく考えられてるな」と思われる企画を作りたい
――今後クリエイターとして活躍するなかで、ふくらさんが目標としていることなどあれば教えてください。
ふくら まさにたまたま今日考えてたことですけど、やっぱり「よく考えられてるな」っていうものを作りたい。
▲目標は「よく考えられているな」
――よく考えられているなというのは?
ふくら なんだろうな、世の中にはものすごい見事な「いいパズル」があって、何がすごいかっていうと「解いたときの快感」なんですよね。
その快感とは何かって思ったときに、その答えやたどり着く方法に納得感があるってことなんですよね。それが「よく考えられてるな」っていうことで。解き方や答えの辻褄が合ってる問題って、すごく気持ちのいいものだよなと思って。
▲考え込まれたパズルに納得感が生まれる
ふくら 極端なことを言うと、視聴者の人が解かなくても、その解説を聞いたときに「あ、すごいな」って思えるものを作りたい。だから今のところ、僕が掲げている標語は「よく考えられてるな」なんです。
――なるほど。
ふくら だから、ゲームのRTA※とか見てると「すごいな」って思うんですよね。RTAって操作における技術とかはスポーツとしてもおもしろい分野だと思いますけど、僕はどっちかというと頭の良さというか、「よくその方法を見つけたな」みたいなところに感動を覚えていて。
※RTA:Real Time Attack(リアルタイムアタック)の略。やり直しなども含めた、ゲームクリアまでのプレイの実時間の短さを競う。
――確かに、数フレーム分の時間を短縮する方法だけでも、そこに至る試行の積み重ねが想像できますし、理詰めで得られる最適解みたいな美しさがありますよね。
ふくら そうそう、そういう「見事な作戦」「見事な筋書き」の動画とかを出したいなって。「見事なパズル」を解いたときに、解けた自分もうれしいんですけど、「このロジックすごいな」って思い出すだけで楽しいんですよね。そんな風に思ってもらえるものを作りたいなって思ってますね。
▲「ロジックを思い出して楽しいパズルを作りたい」
――それでいうと、ふくらさんとして今の動画で「こんなところを見てほしい」みたいなものはありますか?
ふくら そうですね。まぁ、こだわって作ったところ、それこそ細かいことに気づいてもらえるのはうれしいですね。具体的な場面で「すごい」って言ってもらえるのももちろんうれしくて、「何問目のここで、ふつうならこうしがちなところをこうしててすごい」みたいなのとか結構うれしいですね。
これからパズルを始めたい人へ
――最後に、ここまでパズルについて話してもらいましたが、これまでパズルに触れてこなかった人におすすめのパズルはありますか?
ふくら うわぁ、なんだろうなあ。紙とペンだけで解けるペンシルパズルでいうと「イラストロジック」とか、「スリザーリンク」や「ぬりかべパズル」もおすすめです。ペンシルパズルのいいところは難易度がいろいろあって、簡単なパズルから順番にできるようになっていくのがわかるところですかね。
立体パズルでいうと「ルービックキューブはハードルが高いな」と思う人は、スライドパズルから始めてみてほしいな。めっちゃ考えたら揃えられるのでやってみてほしいです。
QuizKnockのパズル王・ふくらPが「パズル」についてじっくり語る全3回のインタビュー。パズルが大好きだった幼少期から、大人になって変わった「楽しみ方」、そして動画企画に活かされている思考力など、今のふくらPをかたちづくるパズルの一片のようなエピソードたちをお届けしました。
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