東大発の知識集団・QuizKnock。豊富な知識と高度な技術を武器に、日々様々なクイズ企画に挑戦しています。
そんなクイズ王たち、お勉強はできても漫画やアニメには疎いのでは……? いえいえ、彼らは漫画やアニメが大好き。動画中に小ネタを挟むこともしばしばで、それに動画編集スタッフがつけるエフェクトにも愛がこもっています。
今回はそんな、俺でなきゃ作品のファンですら見逃しちゃうような、漫画・アニメ大好きメンバーによる小ネタを紹介していきます。
返せよ!! たった一人の山本なんだよ!!
2021年9月04日公開:材料から料理を当てるクイズがだんだんカオスになっていった結果…
料理研究家に扮した山本祥彰が並べる材料を見て、どんな料理ができるかを当てる企画です。「東京駅」「2」などおよそ料理とは言えない代物を作り続ける山本が、次に用意したのは「水30L」「炭素10㎏」「アンモニア」といった謎の材料。これに「適当な魔法をかけ」ると出来上がったのは……なんともう一人の山本祥彰。ここで須貝駿貴が発した一言が「…畜生ォ 持って行かれた……………!!」です。
これは荒川弘の漫画『鋼の錬金術師』に登場する台詞。母親を失った主人公のエドワードと弟のアルフォンスは、水や炭素といった材料を集め、錬金術の禁忌「人体錬成」を行い、母親を蘇らせようとします。ところが錬金術では同等の対価を支払わねばならないため、結果としてエドワードは左脚を、アルフォンスは全身を「持って行かれ」ます。しかし、このとき「真理」を理解したエドワードは、両手を合わせるだけで物質を錬成する「手合わせ錬成」を会得します。
山本がおこなったのは「錬金術」ではなく「魔法」なので、見たところ身体は無事なようですが、この後の進行は大丈夫なのでしょうか。実はボードを掲げる際に手合わせ錬成の真似をしている須貝にも注目です。
勝った…
2022年8月13日公開:順番に1人1文字埋めて作った問題に正解してもらいたい【1人は妨害】
問題文を4人が1文字ずつ埋めていき、解答者の山本祥彰に正解を出させることができるのかという企画です。しかし司会のふくらPだけは妨害者として攪乱するような文字を入れてくるため、3人はふくらの妨害を頭に入れつつ問題文を埋めなければなりません。
1文字目を担当する伊沢拓司はふくらが3文字目を担当することを計算して河村拓哉に回し、河村が入れた2文字目にドヤ顔を浮かべます。ここで入れられたテロップが「計画通り」です。
これは大場つぐみ原作・小畑健作画の漫画『DEATH NOTE』の主人公・夜神月の名台詞。名探偵のLに殺人鬼キラだと疑われた月は、自身をLの監視下に置かせた上で別人にデスノートを譲り、疑いを晴らした後でノートを手にし、再びキラの座に就く、という計画を立てます。全ては月の思惑通りに進み、少年漫画の主人公らしからぬ表情で、心の中で呟いたのがこの台詞です。
劇中の月と同じようにインカムまで付ける動画編集スタッフの徹底ぶり。東応大(劇中における日本一の大学)に通う月と東大クイズ王伊沢、二人の天才の面影が重なります。
鶴崎のペンは大問6を置き去りにした
2023年7月15日公開:【数学】東大卒博士なら東大入試で何点取れる?【9年ぶりの挑戦】
博士号を取得した鶴崎修功が、9年ぶりに東大入試に挑戦するという企画です。9年間数学を学んだ鶴崎なら、きっと数学で満点取れるだろう……とはいかず、むしろ9年間受験数学から離れていたせいか東大数学の壁に苦戦。大問6に取り掛かった時点で残り1分30秒しかなく、捨てることを決意した鶴崎が放った一言が「祈る時間が増えた」です。
これは冨樫義博の漫画『HUNTER×HUNTER』の登場人物・ネテロに関するもの。のちにハンター協会会長となるネテロは46歳の頃、己の才能に限界を感じ、「1万回の感謝の正拳突き」を毎日行うことにします。当初は1万回突き終えるのに18時間以上を要していたものの、50歳を超える頃には1時間で終えられるようになり、「音を置き去りに」するほどのスピードを手に入れます。こうして浮いた時間は、武道に対する感謝の祈りを捧げる時間に割かれることとなり、遂には念能力「百式観音」を体得するのです。
修行を続けたネテロと諦めてしまった鶴崎。一見すると真逆のようにも思えますが、ともに出来ることをやり切って祈りを捧げた二人。人事を尽くして天命を待つとはこの事ですね。
もう大丈夫、京大閥よ! 何故って!?
2022年4月14日公開:【新メンバー?】あの人が帰ってきました【おかえり】
かつて京大生ライターとして活躍した宮原仁が、一般企業を経てQuizKnockに帰ってきたことを報告する動画です。宮原自身が編集を担当したこの動画は、サムネイルにでかでかと「私が来た」と書かれています。
これは堀越耕平の漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場するプロヒーロー・オールマイトの決め台詞。「平和の象徴」と称されるオールマイトのこの一言を聞いただけで、助けを求める人々は安心し、敵は震えあがります。動画でも同じく京大出身のディレクター高松が「京大閥ができますよ」と宮原の帰還に救われた旨を明かしています。
漫画・アニメ・ゲームなどに関するクイズのみを集めた問題集を販売するなど、実は漫画・アニメに非常に造詣が深い宮原。動画内でも見事に『うる星やつら』を正解しています。動画とは直接関係ないながら、サムネイルにオールマイトの台詞を用いるところにも、宮原の愛がうかがえますね。
皆さんのお気に入りの動画や知っている作品はありましたか? 今後もQuizKnockメンバーが挟む小ネタに注目しながら、動画を楽しみにしていてくださいね!
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