こんにちは、服部です。
最近、「Dropboxがパブリックフォルダを廃止する」という情報が一部を騒がせていたのはご存知でしょうか。
使っていた方にとっては廃止は残念なお知らせですが、使っていなかった方は「何が廃止になるの?」という程度でしょう。
しかし、そういうフォルダが存在するということは、活用していたらきっと便利だったはずの機能。
どのみち廃止になってしまうとはいえ、気になりますよね!
廃止になる「パブリックフォルダ」とは
実際にリンクを踏んでいただいて比較してみましょう。
文字のリンクはそれぞれ、パブリックフォルダに入れてURLを作成したpdfファイルと、通常のフォルダに入れてURLを作成したpdfファイルに飛びます。
どうでしょう。1つ目のパブリックフォルダのものは直接pdfの内容が表示(またはダウンロード)され、2つ目の通常フォルダのものはDropboxの青いデザインのページで表示されたはずです。
パブリックフォルダとは、そこに入れたファイルについて公開リンクが作成できるようになるフォルダのことです。
通常の共有リンクがランダムに作成されるのに対し、ここでの「公開リンク」は、ファイル名などに従って規則的に作成され、不特定多数に行き渡ることを想定しています。
今回リンク先に設定したファイルはpdfでしたが、HTMLファイルなどをパブリックフォルダを置いておけば、内容がwebページとして表示され、レンタルサーバー的な利用ができました。この機能が、今年3月をもって有料版に移行、有料版でも9月にサポート終了が予定されている、というわけです。
使っていない方にしてみれば「なーんだ、こんな程度のことか」といったところでしょうが、ホームページなどを作成して利用している人にとっては死活問題。
Google Driveだと、「公開リンク」の設定には対応していますが、HTMLファイルをwebページとして表示する機能は昨夏にサポートを終了しているようです。これまでの機能をフルで引き継ぐには、他のクラウドサービスやサーバーを新たに探す必要があるようです。
通常のフォルダや、その中のファイルにつけられる「共有リンク」の機能は無料のまま健在ですのでご安心を。ただ、やはり無料のサービスでは、運営期間が永遠とは保証されていないですから、もし使えなくなったらと考えると怖いですね。
ちなみに、pdfの中身の問題は僕が担当した回の常識Knockです。わからなかった問題はぜひ正解を確認しておきましょう。
意外と知らない「消したファイルの復活方法」
パソコンに入っている普通のファイルを削除してしまったときには、おなじみの「ごみ箱」の中を探せばカンタンに復元できますね。
では、Dropboxに入れておいたファイルを削除してしまったときは、どうしたら復元できるんでしょうか。
他の人と共有している大事なフォルダの中身を削除してしまったとき、土下座して謝るしかないのでしょうか……?
これは意外と知られていませんが、ブラウザからDropboxにログインすると、消したファイルを蘇生できます!
ログインして最初のページで画面の左側、「削除したファイル」をクリックすると、最近削除したものが一覧になって出てきますので、復元したいファイルの「・・・」部分から復元できます。
これで、もし消してしまっても一安心ですね。
実は東大クイズ研でも、「Dropboxに慣れていない新入生が、クイズの問題が入ったファイルを削除してしまう」という事件が何回かあり、この方法で復元しました。
通信ができる状態で共有フォルダに手を加えると、すぐにメンバー全員の画面に反映されてしまうので、みなさんも共有フォルダに参加するときは気を付けてください。
Dropboxのマメ知識を2点紹介しました。さっそく復習です。
ネット時代を生きる我々にとって、クラウドストレージはもはや欠かせないですね。東大では、試験対策のノートや過去問の共有に、クラウドがフル活用されていますよ(笑)。