問題の解説
第1問
【日本国内の名称が、海外名の「ヤリス」に統一されることになった、トヨタ自動車が販売するコンパクトカーは何でしょう。】
正解は「ヴィッツ」でした。
16日、トヨタ自動車はヴィッツを全面改良し、名称も海外での販売名「ヤリス」に改称することを発表しました。
【「ヴィッツ」廃止し世界で名称統一】
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 16, 2019
トヨタ自動車は小型車「ヤリス」を来年2月中旬に発売すると発表。国内では「ヴィッツ」という名称で販売してきたが、今回の全面改良で海外で使っているヤリスに統一。https://t.co/2kR0t4wTR1
ヴィッツは1999年に発売が始まったコンパクトカーで、日本国内だけでなく海外でも人気の車種です。しかし、国内販売台数は2000年のおよそ16万台をピークに減少傾向で、2018年はおよそ8万7000台と苦戦していました。
誤答選択肢ですが、「N-Box」はホンダの軽自動車。またヤマハの「ジョグ」は、自動車ではなくオートバイ(スクーター)です。
第2問
【現在、NASAが進めている有人月面着陸計画を、ギリシア神話に登場する月の女神の名を取って、何計画というでしょう。】
正解は「アルテミス計画」でした。
NASA(アメリカ航空宇宙局)が進めている有人月面着陸計画「アルテミス計画」で使われる、次世代宇宙服の試作品が公開されました。
米NASA、新しい宇宙服を発表 「アルテミス計画」で着用 https://t.co/yZNsl9NGLO
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) October 16, 2019
公開されたのは船内用の宇宙服と、船外活動用の宇宙服の2つ。前者には最長6日間の生命維持機能が、後者には呼吸で生じる二酸化炭素を吸収し排出する機能があるなど、最先端の技術が用いられています。
またマイナス156度から121度の気温でも、宇宙飛行士の生命が維持できるようになっているとのことです。
アルテミス計画では、まずは2024年の有人月面着陸を目標としていますが、それで終わりではありません。最終的には、有人火星探査が目標となっています。
第3問
【7月に行われた参議院議員選挙の「一票の格差」が最大で3.00倍あったとして、違憲状態と判断されました。
さて、一票の格差を計る上で不可欠な「一票の価値」は、どうやって計算するでしょう。】
正解は「有権者数 ÷ 議員定数」でした。
7月に行われた参議院議員選挙で、最大で3.00倍の「一票の格差」があったのは憲法違反だとして選挙の無効を求めた裁判について、高松高裁で判決が出されました。
裁判長は「違憲状態」との判断を示しましたが、格差が前回より縮小したことなどを踏まえて、選挙の無効については認めませんでした。
さて「一票の格差」ですが、選挙区ごとに有権者数(選挙権を持つ人の数)は異なるため、議員1人あたりの有権者数(有権者数 ÷ 議員定数)も選挙区ごとに異なります。
そのため、一般に有権者数の多い選挙区では一票の価値は低くなり、有権者数の少ない選挙区では一票の価値は高くなります。この格差を「一票の格差」と呼びます。
たとえば、有権者100万人の選挙区Aで議員定数が2ならば、議員1人あたりの有権者数は50万人。一方、有権者500万人の選挙区Bで議員定数が5ならば、議員1人あたりの有権者数は100万人。つまり一票の格差は2倍、という意味です。
現状、選挙区は有権者の居住地により決定されるため、格差を0にすることは困難です。そこで選挙区の区割りを変えたり、議員定数を変更するなどして調整が行われます。