問題の解説
第1問
正解は「嵐山」でした。
紅葉の名所として知られ、世界遺産「天龍寺」や海外観光客から人気の「竹林の小径(こみち)」なども有名な京都の観光地、嵐山で混雑度の予測を行う実験が行われています。
これは、嵐山地区全域に「Wi-Fiが作動しているスマートフォンを探知するセンサー」を設置し、その探知数から混雑度を分析する仕組みです。
国土交通省によると、Wi-Fiとスマートフォンを活用した混雑予測は、全国で初の試みとのことです。
混雑度の予測は、嵐山快適観光ナビというウェブサイトで確認できます。サイトでは、予測結果を元に混雑が少ない近隣の観光スポットを紹介するなどもしています。
嵐山近辺在住の筆者としては、観光地の混雑より、周辺道路の混雑を何とかするのが先決に思いますが。
第2問
正解は「客室がすべて地下にある」でした。
20日に中国の上海市にオープンしたホテル「インターコンチネンタル上海ワンダーランド」は、地上2階、地下16階の18階建てです。客室はすべて地下にあり、うち2階は水中にあります。
中国の上海で15日、採石場跡地の高さ88メートルの崖に沿って建てられたホテル、インターコンチネンタル上海ワンダーランドが開業した。このホテルの建設は12年を要した。 pic.twitter.com/iUrCVpwFhY
— China Xinhua News (@XHJapanese) 2018年11月16日
このように聞くと「暗くて、じめじめしてそう」というイメージですが、採石場の跡地である巨大な穴に建てられたものなので、外気に触れており日の光も射します。
周囲の地面よりも低い位置にあるため、地震や洪水など自然災害に対するリスクも懸念されますが、ホテルの関係者は「安全性を保証する」としています。
一般的に地下施設は、自然災害だけでなく換気や排水などの問題もあり、建築コストも高くなるため、地下深くに建てられることは多くありません。
しかし、地下だからこそ意義のある施設もあります。その一例が、ニュートリノの観測などを行う研究施設、スーパーカミオカンデです。
ニュートリノは、透過力が高いために地下深くでも観測できます。一方で他の宇宙線は土にぶつかって止まるため、深い地下はニュートリノ観測に好都合なのです。このため、スーパーカミオカンデは地下1000mに設置されてます。
第3問
正解は「体操」でした。
国際体操連盟が、審判の採点をアシストするAIの導入を決めました。
体操競技は年々、技が高度になり、審判の採点も難しくなっています。こうした中、国際体操連盟は日本企業が開発した、AI=人工知能の技術を採点に取り入れることを決めましたhttps://t.co/Uv0k7romSW#nhk_news #nhk_video pic.twitter.com/tDDUaPBoXX
— NHKニュース (@nhk_news) 2018年11月20日
導入されるのは富士通が開発した採点システムで、選手の体やその周辺の230万か所に赤外線を当て、選手の動きを正確に、リアルタイムで3次元画像に変換するというものです。
変換された画像はデータベース化され、過去のデータや過去の採点結果を元に、技の完成度が採点されます。
AI採点は、来年10月に開かれる世界選手権から導入される予定ですが、AIがすべてを判断するのではなく、AIの結果を参考に最終的には人間の審判が採点することになります。
運用結果次第では、2020年東京オリンピックでもAI採点が導入される見込みです。