問題の解説
第1問
正解は「132年」でした。
オーストラリア:世界最古の瓶入り手紙 132年ぶり発見 https://t.co/QIAo7xuueh
— 毎日新聞 (@mainichi) 2018年3月7日
オーストラリアの南西にあるウェッジ島の海岸で、女性が瓶を発見し自宅に持ち帰りました。中にはドイツ語で書かれた手紙が入っており、女性は博物館へ持ち込みました。
鑑定の結果、手紙はおよそ132年前の1886年6月12日にインド洋上から海に投げ入れられた物と判明しました。これは瓶入り手紙、いわゆるボトルメールの、発見までの最長記録となっています。
なお、この瓶は海流を調査するために海へ投げ入れられたもので、手紙には、発見の日付や場所を書き込んで最寄りのドイツ領事館などに送るよう書かれていました。
ところで、今回晴れて発見記録の更新をしたボトルメールですが、この記録を更新することは可能なのか、気になりませんか?
ボトルメールを構成する要素は一般的に、ガラス瓶と紙です。そして最古のガラスは、紀元前3000年頃にメソポタミア文明で造られた、オリエントガラスとされています。また最古の紙(的なもの)は、紀元前3000年頃から始まった古代エジプト発祥のパピルスです。
そこで「時期も場所も近いし、もしかしてボトルメールは紀元前にあったかも」と思い調べてみると、面白い記述が見つかりました。
雑誌『NewYork』や『ナショナルジオグラフィック』の記事に、紀元前310年にギリシャの哲学者テオプラストス(アリストテレスの同僚です)が、歴史上初めてボトルメールを海に流したとありました。
ちなみに、テオプラストスの瓶が発見された記録は無いとのことなので、世界記録を打ち立てたい方は地中海あたりを探してみてはいかがでしょうか。きっと勝てます。
第2問
正解は「松下幸之助」でした。
日本を代表する家電大手のパナソニックが、創業100周年を迎えました。これを記念して、同社の本社敷地内に「パナソニックミュージアム」がオープンしています。
創業者の松下幸之助は発明家や実業家であるとともに、出版社のPHP研究所を立ち上げたり、リーダー養成の私塾「松下政経塾」を立ち上げるなど、人材育成にも力を注いだ人物です。特に松下政経塾は、卒業生の43%が政治分野に進んでおり、現役国会議員の35名が同塾の出身者です。また県知事も2名います。
また松下幸之助は、浅草の雷門と縁の深い人物です。雷門は1865年に火事で焼失し、以来95年もの間、再建されませんでした。これを再建したのが、松下幸之助です。
松下幸之助が病気になった際、雷門のある浅草寺(せんそうじ)に詣ったところ病が回復したことから、ポケットマネーで雷門を再建しました。そのため雷門の大提灯の下の方には、「松下電器」(パナソニックの旧社名)の文字が今も刻まれています。
第3問
正解は「アインシュタインが相対性理論について書いた手紙」でした。
以前、朝Knockでアインシュタインの書いたメモがオークションでおよそ2億円になった問題がありましたが、今回の手紙も高値が付いたようです。
中東のエルサレムで競売にかけられたアインシュタインが書いた手紙は、10万3700ドル(およそ1950万円)で落札されました。手紙は、有名な「相対性理論」の、第三段階の着想について書かれたものでした。
今回は他にも、アインシュタインが若い女性科学者に「お会いしたい」と書いたメモも出品されています。こちらは6100ドル(およそ64万4000円)で落札されています。
ちなみに誤答選択肢については、どちらも創作です。ただし、キュリー夫人(マリー・キュリー)が不倫をしていた事実はあります。
夫のピエール・キュリー(夫人とともにノーベル物理学賞を受賞)の死後、既婚者(しかも夫の教え子)との恋愛が発覚し、当時は一大スキャンダルとなっていたようです。