問題の解説
第1問
正解は「ヘッドスライディング」でした。
野球ファンの間では議論されることも多い、「一塁へのヘッドスライディング」問題。バッターが走って一塁到達する時に、ヘッドスライディングする方が速いのか、それとも減速せず走り抜けた方が速いのか。
かつてイチロー選手が、国際試合で一塁ヘッドスライディングをした川﨑宗則選手に対し「カッコ悪い」と切り捨てたことでも話題となりました。
これについて立命館大学の教授らが科学的に分析したところ、スライディングする方が平均して0.04秒速い、という結果となりました。これは、距離に換算して30~40cmの差になるとのことです。
ただし全員がヘッドスライディングで速くなる訳ではなく、調査した15人中3人は、走り抜けた方が速い結果となっています。また、スライディングで大きく速くなる選手ほど、手を着く場所がベースに近く、踏み切りの足よりも頭が大きく前に出る傾向がありました。
つまりスライディング技術の高い選手ほど有利になるという結果ですが、ヘッドスライディングは怪我のリスクも高いため、この問題は今後も指導者や選手を大きく悩ませることになりそうです。
第2問
正解は「UBER」(ウーバー)でした。
アメリカで、配車サービス大手UBERの、試験走行中の自動運転車が歩行者をはね、死亡させる事故が起きました。
運転席には安全性を確保するための乗員が座っていましたが、それでも事故は避けられませんでした。
完全な自動運転中の車が死亡事故を起こしたのは初めてで、アメリカ国内だけでなく日本の自動車業界にも影響がありそうです。
現状の自動運転技術の限界が見えたともいえる事故で安全対策は急務ですが、一方で、人間が運転していても多くの事故が起きているのは事実であり、「今回の事故に過剰に反応すべきではない」いう意見も出ています。
なお、UBERでは今回の事故を受けて、自動運転車の試験走行をすべて中止しています。
第3問
正解は「1週間続けて営業したから」でした。
フランスのオーブ県にあるフォレ・ドリオン自然公園は、広大な森に囲まれた、夏場にはバカンス客も訪れる観光地です。
その近くで店を営業していたパン屋が、働き過ぎだとして3000ユーロ(およそ39万3000円)の罰金を命じられました。
オーブ県では、「パン屋は週に一度、必ず休日を設けなくてはならない」と1920年に法律で定められています。しかし売り上げの多くが繁忙期の夏場に集中するため、このパン屋は昨年夏、1週間連続で店を営業しました。
命令に対してパン屋は、今のところ罰金の支払いを拒否しています。またパン屋は地域住民から同情を集め、処分撤回の請願運動にまで発展しています。
ちなみにフランスは、2002年から「週35時間労働制」が規定されるなど、業務外の時間を重視するお国柄です。
フランスで1週間休まず働いたパン職人に「働き過ぎ」として罰金が科される出来事がありました https://t.co/X7vag1Ti6z
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) 2018年3月19日