問題の解説
第1問
【昨年生誕200周年を迎え、このほど中国で主人公としてアニメ化された、ドイツ出身の経済学者は誰でしょう。】
正解は「カール・マルクス」でした。
28日から中国で公開されたアニメ『領風者』は、19世紀の経済学者で、「マルクス主義」と呼ばれる社会主義の思想体系を確立したカール・マルクスが主人公です。
ロマンチックなマルクス登場、中国アニメが狙うは共産主義の新世代 https://t.co/w9kzt8crpH
— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) January 26, 2019
物語はマルクスの誕生から最期までを描く全7話で構成されており、マルクスの代表的著作『共産党宣言』や『資本論』なども、作中に触れられる見込みです。
ただし、『共産党宣言』の中でマルクスが述べている「階級闘争」については、習近平政権の意向に沿わないために省かれるものと見られます。
『領風者』では、マルクスやその共同執筆者フリードリヒ・エンゲルスが今風のイケメンに描かれ登場するため、中国だけでなく日本でも少し話題となりました。
誤答選択肢の「アダム・スミス」は、『国富論』などを記した18世紀イギリスの経済学者。「ジョン・メイナード・ケインズ」は、著作に『雇用・利子および貨幣の一般理論』などがある、マクロ経済学を確立した20世紀イギリスの経済学者です。
第2問
【寄付によりその跡地近くに復元されることとなった、かつて手塚治虫や藤子不二雄、石ノ森章太郎らの漫画家が暮らしたアパートの名称は何でしょう。】
正解は「トキワ荘」でした。
手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫といった、昭和を代表する漫画家たちが居住していたことで知られるアパート「トキワ荘」が、ミュージアムとして復元されます。
木造アパートだったトキワ荘は、1982年に老朽化のため解体されましたが、所在地の東京都豊島区がふるさと納税制度によるトキワ荘復元の寄付金を募集したところ、およそ1年で全国から2億7000万円を超える寄付が集まりました。
ミュージアムはすでに着工しており、住人の部屋が忠実に再現されているだけでなく、アニメの上映スペースなども設けられる予定で、2020年3月のオープンを目指しています。
第3問
【ドバイの企業が、「完璧なロースト」を追求したコーヒー豆の作成を計画中です。さてこの企業は、豆の焙煎をどこで行うでしょう。】
正解は「宇宙」でした。
ドバイのスタートアップ企業Space Roasters社の設立者2人は、コーヒー豆のロースト(焙煎)について不満がありました。従来の手法でローストすると、重力の影響を受けるために、コーヒー豆が均一に加熱されず、一部が焦げたりするからです。
そこで、コーヒー豆を宇宙に打ち上げて、無重力状態で豆を焙煎しようと計画しました。
計画によると、ローストのためだけに打ち上げられるロケットには、コーヒー豆の入ったカプセルが搭載されており、カプセルは上空180kmから200kmの辺りで地球に向けて切り離されます。そしてカプセルが大気圏へ再突入する際、生まれる熱で豆が焙煎されるという仕組みです。
ちなみに、計画成功時に宇宙で焙煎されたコーヒーが飲めるのは、同社が現在募集中のクラウドファンディングに参加した人になる見込みです。