問題の解説
第1問
【政府が、ムーンショット型の研究を支援する方針を固めました。さて、「ムーンショット型」とは、どのような内容のものを指すでしょう。】
正解は「実現困難だが、達成すれば社会に大きな影響を与える研究」でした。
日本の国際競争力向上を目的に、政府がムーンショット型の研究に対して、支援する方針を固めました。これが「ムーンショット型研究開発制度」です。
ムーンショットとは、ジョン・F・ケネディ大統領が発表した月への有人宇宙飛行計画、いわゆるアポロ計画に由来する言葉で、「月ロケットの打ち上げ」のような意味合いです。
つまり、当時は実現困難と見られていた人類の月着陸のように、多額の費用はかかるものの社会への影響が大きい研究を「ムーンショット」と呼びます。
「ムーンショット型研究開発制度」では、少子高齢化や自然災害など、日本が抱える大きな問題を解決するためのムーンショット型研究を支援します。
すでに今年度と来年度の予算案には、1000億円あまりが計上されており、今後は研究機関などからプロジェクトを公募する方針となっています。
第2問
【公正取引委員会が、GAFAと呼ばれるIT企業4社への実態調査を開始。さて、次のうち「GAFA」に数えられる企業はどれでしょう。】
正解は「グーグル」でした。
アメリカのIT企業大手、グーグル(Google)、アップル(Apple)、フェイスブック(Facebook)、アマゾン(Amazon)は、その頭文字から「GAFA」と呼ばれています。
この4社について、公正取引委員会は今月から、実態調査に乗り出すことになりました。
大手IT企業はそれぞれ、ウェブサイトやアプリ利用に際して膨大なユーザー情報を取得していますが、これらを利用した独占的なビジネスが行われてないか調査が行われます。また個人情報の流出や、アプリの開発会社への圧力がないかなどについても調べる方針です。
GAFAについては、欧州連合(EU)ではすでに、一般データ保護規則(GDPR)という法律で規制が始まっています。日本でも、春にもまとめられる調査結果をもとに、具体的な規制が検討される見込みです。
第3問
【大相撲初場所8日目は天覧相撲に。さて天皇が観戦する試合を「天覧試合」といいますが、天皇以外の皇族が観戦する試合をなんと呼ぶでしょう。】
正解は「台覧試合」(たいらんじあい)でした。
20日、大相撲初場所の8日目が行われました。1人横綱の白鵬が8戦全勝で勝ち越しを決めて首位、これを1敗の千代の国、矢後、魁聖の3力士が追う展開となっています。
また8日目は、2年ぶりに天皇、皇后両陛下が観戦された天覧相撲となりました。今上天皇としては、これが最後の天覧相撲となる見込みです。それもあってか、両陛下の退場時には繰り返し、万歳の声が鳴り響きました。
さて、天皇が観戦する試合は「天覧試合」(相撲なら天覧相撲、競馬なら天覧競馬)ですが、天皇以外の皇族の観戦は「台覧試合」となります。「台」の字には、皇族や高官といった意味があります。
誤答選択肢の「照覧」は、神や仏がご覧になる、という意味があります。また『呂覧』は、中国、秦の時代に呂不韋(りょ・ふい)という人物が編纂した、いわば百科全書です。『呂氏春秋』とも呼ばれます。