問題の解説
第1問
【野生種の半数以上が絶滅の危機に瀕していると報じられた、ロブスタ種やリベリカ種、アラビカ種などの品種があるものは何でしょう。】
正解は「コーヒー」でした。
コーヒーは、野生種と栽培種の両方が市場に流通しています。このうち野生種に関して、およそ60%が絶滅の危機に瀕しているとする研究結果が、イギリス王立植物園から発表されました。
同植物園では、すぐに絶滅するものではないとしながらも、現在の保護活動では不十分であると指摘しています。
コーヒー種の60%が絶滅の危機、行動すべきは「今」https://t.co/QpystRtCLS
— AFPBB News (@afpbbcom) 2019年1月17日
絶滅のリスクは、広く流通しているアラビカ種やロブスタ種にも波及しています。この2品種で、世界のコーヒー生産のおよそ99%を占めています。
また栽培種についても、気候変動や森林伐採などの影響により、エチオピアでは最大で60%の栽培地が失われる可能性も指摘されています。
第2問
【新天皇の祝賀パレードに採用されることが決まった、トヨタ自動車のショーファーカーとしては最高級の車種は何でしょう。】
正解は「センチュリー」でした。
新天皇の即位に伴う祝賀パレード「祝賀御列の儀」(しゅくがおんれつのぎ)で用いられる御料車に、トヨタ自動車の「センチュリー」が選ばれました。
センチュリーは、日本を代表するショーファーカー(ショーファードリブンカー)です。1967年の製造開始以来、主に官公庁の公用車や企業の役員車として利用されており、内閣総理大臣専用車にも長く採用されています。
さて、あまり聞き慣れないショーファーカーという言葉ですが、ショーファー(chauffeur)は日本語で、運転手やお抱え運転手という意味です。
つまりショーファーカーとは、職業運転手が運転し、車のオーナーは後部座席に座るという運用が想定された車種を指します。ドイツ語のリムジンとほぼ同義です。
誤答選択肢の「ファントム」は、ロールスロイスを代表するショーファーカーです。また「プレジデント」は、日産のショーファーカーです。ただし、2010年に生産終了しています。
第3問
【阪神・淡路大震災を引き起こした、兵庫県南部地震が起きて24年。さて、兵庫県南部地震について正しい記述は次のどちらでしょう。】
正解は「史上初めて、最大震度7を記録した」でした。
1月17日は、兵庫県南部地震が起きた日でした。24年目の今年も、神戸市など多くの場所で追悼行事が催されました。
兵庫県南部地震は、気象庁が定めている震度階級で最も高い震度7を、史上初めて記録した地震です。
ちなみに、震度7が導入されたのは1949年からです。兵庫県南部地震の初観測以降、新潟県中越地震(2004年)、東北地方太平洋沖地震(いわゆる東日本大震災。2011年)、熊本地震(2016年に2回)、北海道胆振東部地震(2018年)で震度7が観測されています。
こうして見ると、日本国内では兵庫県南部地震以降に大きな地震が増えている印象も受けますが、単に地震の数が増えている訳ではなさそうです。
震度は一般的に、観測する場所(震度観測点)の近くで起きた地震ほど大きく測定され、逆に離れていると小さく測定されます。
兵庫県南部地震以前の1994年度の震度観測点は、気象庁管轄の全国306か所でした。しかし1995年以降はその数が一気に増加して、今では全国4374か所に震度観測点が設置されています。実に14倍以上です。(2019年1月17日現在)
このように近年は震度観測点の密度が増しているため、より近くで観測される地震が増える=震度が大きく観測される、という傾向になっています。
地震のメカニズムなどについては、次の記事も参考になりますので、あわせてぜひ。