問題の解説
第1問
正解は「ボイコット」でした。
アメリカのメジャーリーグ(MLB)では、一定額以上の総年俸に達したチームには、”ぜいたく税”と呼ばれる課徴金が発生します。
そのため、なるべく課徴金を避けたい各球団は、チームの主力になるような高年俸の選手を先に獲得し、残りのお金で控え選手などを獲得する、のような流れが一般的です。
しかし2月になってもまだ、主力級の選手(例:ダルビッシュ)でさえ移籍先が決まっていません。そのため、主力でない選手(例:イチロー)が決まるのはまだまだ先となる見通しで、多くの選手が不満を募らせています。
これを受け、多くの選手の代理人を務めるエージェンシー会社が、春季キャンプのボイコットを示唆する事態になっています。
一方、9日から行われる韓国・平昌(ピョンチャン)五輪では、大会ボランティアの生活環境の悪さが問題視されています。
2日に大会組織委員会からボランティア約2000人が辞めたことが発表されたばかりですが、3日には、環境改善が無い場合はリハーサルのボイコットも辞さないとボランティアの代表者が大会組織委員会に伝達しています。
平昌は、米紙で「冬季五輪の寒さ記録を更新するかもしれない」と報じられたほど寒さの厳しい土地です。にもかかわらず、宿泊施設で温水が出なかったり、通勤に使うシャトルバスが遅れるなどがあり、ボランティアの不満が大きくなっていました。
第2問
正解は、全員です。ボーナス問題ですね。
先の衆院選での、民進党と希望の党との合流騒ぎの際に民進党候補者は、[1.希望の党に入ったグループ] [2.立憲民主党へ入ったグループ] [3.希望・立民どちらからも公認を受けず無所属で立候補したグループ] に別れました。
この、3のグループで当選した議員の一部には、当選後に民進党を離党したり、民進党からの政党交付金を拒否して、筋を通している者もいます。
しかし12人の議員は、「無所属」の名で活動しているものの今も民進党籍を維持しているため、民進党への政党交付金が受け取れます。
民進党籍を持つ以上、法的な問題はないといえますが、政党交付金は政党単位に交付される、政党活動のための公費です。
それを「無所属」を強調して活動している議員に支給するのが果たして適切なのか、今後も議論を呼びそうです。
第3問
正解は「ごみ収集が行われず衛生状態が悪化」でした。
コロンビアの首都ボゴタで、ごみ収集作業員がストライキを開始しました。これにより、収集待ちのごみの山が、市内の路上にあふれかえる事態となっています。
これを受け、市では環境と衛生に関する非常事態を宣言し、事態の収拾を計っています。
ボゴタは標高2640mに位置しており、都市圏人口が974万人の、南米を代表する大都市です。世界の都市圏人口ランキングは38位、日本の名古屋圏(37位)に近い規模です。
動画:「ごみ危機」で非常事態宣言、コロンビア首都 https://t.co/9xPVgqVDYC
— AFPBB News (@afpbbcom) 2018年2月4日