問題の解説
第1問
【画家のムンクが、代表作の『叫び』に自ら落書きをしていたことがわかりました。書かれていたのは、どのような意味の言葉だったでしょう。】
正解は「狂った人間にしか描けなかった」でした。
ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンクの代表作『叫び』。作品の左上には「狂った人間にしか描けなかった」という意味の言葉が鉛筆で書かれていましたが、誰が書いたかについては議論が続いていました。
2月22日、オスロ国立美術館は、この落書きがムンク本人の筆跡と判断したと発表しました。『叫び』の発表直後は批判の声も多く、周囲の反応に傷ついたムンクが落書きに及んだとみられています。
『叫び』にはいくつかのバージョンが存在しますが、落書きがされているのは1893年に描かれた油彩画で、現在はオスロ国立美術館に所蔵されています。1895年に描かれたパステル画の『叫び』は2012年にオークションで落札され、個人所有となっています。1910年頃に描かれたテンペラ・油彩画の『叫び』はオスロ市立ムンク美術館に所蔵されており、2018年には来日も果たしています。
第2問
【昨日から、サンマの資源管理について議論する国際会議が開かれています。サンマを漁獲できる量の上限を引き下げることについて、日本は賛成しているでしょうか。反対しているでしょうか。】
正解は「賛成している」でした。
2020年は全国でサンマが記録的な不漁となっており、取引価格も上昇しています。これを受け、水産会社のマルハニチロが4月1日からサンマの缶詰を1缶あたり30円値上げすることを決めるなど、影響が広がっています。
2月23日から25日までの予定で、北太平洋漁業委員会の年次会合がオンライン形式で開かれています。ここでは、不漁が続くサンマの資源管理などについて話し合われています。日本は資源保護の観点から漁獲量の上限を引き下げるよう提案していますが、中国などの反発も予想されています。
サンマ漁獲量の上限は、2019年に開催された前回の会合で初めて設けられました。その際も中国は漁獲枠の設定に反対していましたが、最終的には他の国の意見に押されて賛成に転じました。
第3問
【大阪、京都、兵庫の3府県知事が、今月末で緊急事態宣言を解除するよう共同で要請しました。では、大阪府知事の吉村洋文氏は、現職の47都道府県知事の中で最年少である。〇でしょうか。×でしょうか。】
正解は「×」でした。
2月23日、大阪、京都、兵庫の3府県知事が、西村康稔経済再生相とオンラインで会談を行いました。会談では、3月7日までの緊急事態宣言について、2月28日をめどに解除するよう共同で要請しました。
解除された後も、期日の3月7日までは、飲食店への午後9時までの時短営業要請は続けるとしています。また、現在は時短要請に応じた飲食店には1日あたり6万円の支援金を支払っていますが、解除後も1日4万円に減額して支給を続けるべきとの見解を示しています。
大阪府知事を務める吉村洋文氏は、昭和50年生まれの45歳。北海道知事を務める鈴木直道氏(昭和56年生まれの39歳)に次いで、現職の都道府県知事の中では2番目の若さです。