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問題の解説

第1問

【理化学研究所などからなる研究グループが、世界最速の新型コロナウイルス検出技術を開発しました。この検出法の特徴は何でしょう。】

正解は「ウイルスRNAを1分子レベルで検出する」でした。

理化学研究所などからなる共同研究グループは、新型コロナウイルスの新しい検出法「SATORI法」を開発したと発表しました。

SATORI法では、新型コロナウイルスのRNAと反応し光を発するような物質を検体に混ぜ、1000兆分の3リットル程度の容量を持つ微小な試験管100万個に注入します。

このような微小な試験管内には、ウイルスのRNAが1分子だけ存在しているため、発光した試験管の個数を調べることで、サンプル中のウイルスRNAの量を調べることが可能になります。

SATORI法は、PCR検査と同程度のコストで、5分以内の迅速な診断が可能なため、今後の実用化が期待されます。

第2問

【NASAは火星でヘリコプター「インジェニュイティ(ingenuity)」の飛行に成功したと発表しました。ヘリの名前になっている“ingenuity”の意味は何でしょう。】

正解は「創意工夫」でした。

インジェニュイティは今年2月に火星に着陸した探査機「パーサヴィアランス」に取り付けられていた、約1.8 kgの小型ヘリコプターです。

NASAによると、インジェニュイティは高度3m以上を30秒程度飛行したとのことです。地球以外の惑星で人類が動力飛行をしたのは人類史上初の偉業であり、今後の惑星探査に役立てられることが期待されています。

ingenuity”は「創意工夫」という意味の英単語です。地球の1%程度の薄い大気、弱い太陽光エネルギー、電子回路にも影響を及ぼす-90℃の夜という過酷な環境で飛ばすヘリコプターに、ふさわしい名前です。

第3問

【王子動物園で飼育されているパンダの「タンタン」に心臓病の疑いがあると報じられました。王子動物園では現在、何頭のパンダが飼育されているでしょう。】

正解は「1頭」でした。

昨日、兵庫県神戸市にある王子動物園は会見を開き、先月から体調不良が続くジャイアントパンダの「タンタン」に心臓病の疑いがあると発表しました。タンタンは現在25歳で、人間に換算すると75歳のおばあちゃんパンダです。

タンタンは2000年にオスのコウコウとともに研究繁殖目的で王子動物園に来ました。愛くるしい2頭のパンダは阪神淡路大震災で被害を受けた人々に癒しと元気を与えてきました。

タンタンは現在、同動物園で飼育されている唯一のパンダです。昨年7月が貸与の期限でしたが、新型コロナウイルス感染症の流行により中国への返還が保留されている状態です。

国内には王子動物園のほかに、東京都の上野動物園に3頭、和歌山県のアドベンチャーワールドに7頭のパンダが飼育されています。特にアドベンチャーワールドでは、昨年11月にメスの楓浜ふうひんが生まれたことで話題となりました。

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