問題の解説
第1問
【猫の飼育に関する海外の研究結果です。寄生虫に感染するリスクが高いのは、次のどちらでしょう。】
正解は「主に屋外で飼われている猫」でした。
英王立協会の専門誌『バイオロジー・レターズ』に、屋内飼育の猫と屋外飼育の猫について、寄生虫の感染率を調査した研究結果が発表されました。
これによると、屋内のみで飼育された猫に比べて、屋外でも飼育されている猫の寄生虫に感染する確率は、2.77倍も高いという結果になりました。
また同じ屋外飼育の猫でも、赤道に近い地域の猫は感染率が低く、絶対緯度が上昇するにつれ感染率が上昇した、という結果も出たそうです。
猫の寄生虫には人間に伝染するものもあることから、研究者は、猫は屋内で飼育した方が健康へのリスクを減らせるとしています。
第2問
【NTTドコモが「プロペラの無いドローン」を開発しましたが、このドローン、どうやって空を飛ぶのでしょう。】
正解は「ヘリウムガスを充填した風船の浮力で空を飛ぶ」でした。
一般的なドローンはプロペラの回転を動力として移動しますが、この際、騒音が発生したり、人と接触すると怪我をするなどの危険があります。
そこでNTTドコモから、プロペラの無いドローンが開発されました。このドローンは直径90cmほどの風船の中にヘリウムガスを充填し、浮力を得ます。
また風船には「超音波振動モジュール」という装置が備わっており、人体に害のない微小な振動で推力を生み出すため、遅いながらも自由に動くことができます。もちろん、カメラで空撮することも可能です。
風船だけに屋内限定とはなりそうですが、静かに、そして安全に使用できるため、シチュエーションによっては利用価値の高いものとなりそうです。
第3問
【国民民主党が今夏の選挙での党略称を「民主党」に決定。さて、現在国会で議席を有する政党のうち、正式名称に「民主」を含むものはいくつあるでしょう。】
正解は「4つ」でした。
国民民主党は、今夏の参院選で使用する党名の略称を「民主党」にする方針を決定しました。これは、有権者に広く知られた略称にすることで、特に比例代表での得票を伸ばす狙いです。
しかし、「民主党」の略称は2017年の衆院選では立憲民主党が使っており、両者が「民主党」を使う事態になると、有権者の混乱が予想されます。
国民民主党では、同党が法的に旧民主党の後継政党（民主党 → 民進党 → 国民民主党）であることから、「民主党」と名乗ることには理があるとしています。
なお、現行の公職選挙法では、特定の条件（議員数や直近の選挙での得票率など）を満たしている政党間に限り、同一（や類似）の略称が届出された場合に禁止する規定がないため、どちらも中央選挙管理会に受理されます。
また選挙において政党の略称だけを記載した投票は有効であるため、同一の略称を持つ政党が複数あると、「どちらに投票したか分からない有効投票」が存在することになります。
この場合、「当該名簿届出政党等のその他の有効投票数に応じてあん分し、それぞれこれに加えるものとする」と定められています。これは、同じ選挙区内に同姓同名の候補者がいて、両者を差別化できない投票があった時にも適用されるルールです。
この辺りについて詳しく知りたい方は、衆議院のウェブサイトに記載されている国会答弁が参考になります。
ちなみに、現在国会に議席を有する政党で「民主」の文字を含むものは、自由民主党、立憲民主党、国民民主党、社会民主党の4つです。
