問題の解説
第1問
正解は「地上320kmの宇宙空間」でした。
アメリカの宇宙開発企業オリオン・スパン社が、地上320kmの宇宙空間に高級ホテルを建設すると発表しました。
2022年開業予定で、費用は12日間で950万ドル(およそ10億円)となります。1泊につき、およそ8500万円になる計算です。
これは単に宇宙に行くだけのツアーではなく、宇宙飛行士の生活体験をするツアーとなっており、無重力体験やオーロラの鑑賞、地球をバックにした撮影などが楽しめます。
また滞在する12日間で見られる日の出と日の入りは、計384回にもなるとのことです。
なお、現在は公式サイトで予約を受付中です。予約には、8万ドル(およそ850万円)の前金が必要となります。すでに予約された方もいるようです。
ちなみにオリオン・スパン社は今のところ、ホテル建設のための飛行や乗客を乗せる飛行に関して、まだ打ち上げ業者と契約はしていません。
第2問
正解は「南鳥島」でした。
以前から周辺の海底にレアアースの存在が確認されていた南鳥島ですが、調査の結果、世界需要の数百年分に相当する資源量になるとわかりました。
しかし、一般的な地上での採掘に比べて海底からの採取はコストが高く、現時点では事業化が難しい状態です。
ただし、地上で採掘されるレアアース鉱床には放射性元素が多く含まれるため、放射性廃棄物の処理が大きな問題となる一方、海底から採取されるレアアースは放射性元素の含有量が少ないため、安全面では優れているともされています。
誤答選択肢の「中ノ鳥島」(なかのとりしま)は、1908年第二次桂内閣の時に日本の領土として正式に認められたものの、探してみると無かったために、第二次大戦後の1946年に抹消された実在しない島です。南鳥島のさらに東にあるとされていました。
また「中書島」(ちゅうしょじま)は、京都市伏見区にある地名です。かつては川に挟まれた島だったようですが、現在は普通の陸地です。
第3問
正解は「シリア」でした。
3月末にトランプ大統領が駐留米軍の早期撤退を示唆していたシリアですが、4月7日にシリア政府軍によるものと見られる化学兵器での攻撃があったことで、情勢は大きく変化しています。
10日に開かれた国連安全保障理事会では、化学兵器の使用者を特定する調査団設置について決議されましたが、アメリカ案とロシア案、いずれも否決されています。
これを受けてフランスは、米英両国と連携して軍事行動に関する決断を数日中に行うと発表しています。対するロシアは、国連安保理の決議案否決をシリア攻撃の口実にしているとして非難しています。
米英とロシアとの関係は、先月に起きたロシアの元スパイ暗殺疑惑に起因する外交官の追放で悪化しており、安保理決議を経ないシリアへの攻撃が強行された場合、さらなる対立が生じるものと見られます。