問題の解説
第1問
『攻殻機動隊』の洋題は『Ghost in the Shell』です。
実写版は日本公開版でも洋題を使っています。タイトルは、機械の中に宿る心、といった作品のテーマを表しています。
第2問
『進撃の巨人』の洋題は『Attack on Titan』です。
巨人を意味するGiantではなく、ギリシャ神話に出て来る巨人族のTitanをタイトルにしています。
第3問
『聖闘士星矢』の洋題は『Knights of the Zodiac』です。
直訳すれば「十二星座の騎士」となり、世界観と上手く合っているのが分かります。
第4問
『ジョジョの奇妙な冒険』の洋題は『JoJo's Bizarre Adventure』です。
「奇妙な」の部分に一般的なstrangeでなく、bizarreという単語を持ってきています。これは、strangeよりも「怪奇」のニュアンスが強いのに加え、語源がイタリア語なのでイタリア系の登場人物が比較的多い内容と絡めているとも取れます。
第5問
『北斗の拳』の洋題は『Fist of the North Star』です。
北斗七星(Big Dipper)ではなく、北極星(North Star)が用いられています。ちなみにFistは「拳」の意味ですが、別で「指標」の意味もあるのでタイトル全部で北斗七星を意味している(北極星を指し示すもの = 北斗七星)とも取れます。
第6問
『紅の豚』の洋題は『Porco Rosso』です。
主人公の名前そのままのタイトルですが、この名前自体がイタリア語で「赤い豚」の意味となっています。英語に置き換えて「Pork Red」と読めば分かりやすいですね。
第7問
『宇宙戦艦ヤマト』の洋題は『Star Blazers』です。
blazerは一見すると未来兵器っぽいスペルですが、意味としては「ブレザー」で乗員の制服を表しています。また「明るく輝くもの」という意味もあり、人類最後の希望イスカンダルを目指したストーリー性とも意味が合います。
第8問
『はじめの一歩』の洋題は『Fighting Spirit』です。
いじめられっこが強くなるというドラマ性よりも、主人公が試合で見せる強さを軸にタイトル設定している辺りに文化の違いがありますね。
第9問
『よつばと!』の洋題は『YOTSUBA&!』です。
日本語的な語順で「と」を「&」と訳している辺りに、翻訳者のセンスが感じられます。
第10問
『ボボボーボ・ボーボボ』の洋題は『Bobobo-bo Bo-bobo』です。
まさかのローマ字、しかも長音まで「-」で表現するベタベタ感ですが、内容のコミカルさや日本語タイトルの面白さが上手く表現されています。