「盲腸」ってどこにある？意外と迷う人体の2択クイズ！

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クイズの解説

Q.1：人体に2つあるのはどっち？

「腎臓じんぞう」と「膀胱ぼうこう」のうち、人体に2つあるのは「腎臓」です。

腎臓と膀胱はともに、尿の生成・排出などに関わる「泌尿器ひにょうき」と呼ばれる器官です。泌尿器には、腎臓と膀胱に加えて尿管にょうかんと尿道にょうどうが含まれます。

腎臓は左右一対あり、ソラマメのような形をしています。腎臓の主な働きは、尿を生成することです。尿は、腎臓のネフロンという構造（腎小体じんしょうたいと尿細管にょうさいかんからなる）によって、血液をろ過してつくられます。腎臓でつくられた尿は尿管を通り、膀胱に運ばれます。膀胱は筋肉からなる袋状の器官で、尿を一時的にためておく働きがあります。膀胱内の尿は、尿道を通って体外に排出されます。

Q.2：眼の中央にあるこの部分は？

「瞳孔どうこう」と「虹彩こうさい」のうち、問題の画像で矢印が指していたのは「瞳孔」です。

虹彩には色素が多く存在し、いわゆる「目の色」は、虹彩に含まれる色素の沈着具合によって決まります。虹彩は円盤のような形をしており、中央には孔あなが開いています。この孔のことを瞳孔と呼びます。

虹彩には筋肉が含まれており、その筋肉の働きによって瞳孔の大きさを変化させます。明るいところでは瞳孔を小さくして眼球内に入る光の量を少なくし、逆に暗いところでは瞳孔を大きくして眼球内に入る光の量を多くします。

Q.3：心臓の部屋のうち、全身に血液を送り出すのは？

人間の心臓には下の図のように4つの部屋があり、そのうち全身に大動脈に血液を送り出すのは「左心室」です。

心臓は2つの心房と2つの心室からなり、それぞれ右心房、左心房、右心室、左心室と呼ばれます。上のイラストは心臓を正面から見たときの断面図なので、イラスト上での左右と名前における左右が反対になっています。

右心室は、右心房からの血液を肺動脈に送り出し、左心室は、左心房からの血液を大動脈に送り出します。大動脈は直径2～3cmと、人体で最も太い動脈血管であり、心臓からの血液を全身に巡らせます。強い力で血液を送り出す必要があることから、左心室の壁は右心室と比べて約3倍もの厚さがあります。

Q.4：「盲腸もうちょう」が含まれるのはどっち？

「大腸」と「小腸」のうち、「盲腸」が含まれるのは「大腸」です。

小腸と大腸は、下のイラストのような部位に分けることができます。

このうち、空腸くうちょうと回腸かいちょうを合わせて小腸と呼び、盲腸から直腸ちょくちょうまでを大腸と呼びます。盲腸の先端にある虫垂ちゅうすいで起きる炎症の虫垂炎ちゅうすいえんを指して「盲腸」などという言葉が使われることがありますが、これは医学的には正しい用語ではありません。

Q.5：骨と骨をつなぐのはどっち？

「腱けん」と「靭帯じんたい」のうち、骨と骨をつなぐのは「靭帯」です。

靭帯は、骨と骨を結び合わせるひものような組織で、関節の運動を滑らかにしたり制限したりする働きがあります。

腱は、筋肉の両端にあり、筋肉と骨を結び付ける組織です。例えばアキレス腱は、ふくらはぎにある腓腹筋ひふくきんと平目筋ひらめきんを、かかとの骨（踵骨しょうこつ）に付着させます。

最後までお読みいただきありがとうございました！　次回の「二択でGO」もお楽しみに！

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