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クイズの解説
Q.1:2つのサイコロの目の合計が奇数であることを意味するのは?
2つのサイコロの目の合計が奇数であることを半、偶数であることを丁といいます。これはサイコロの目に限らず、奇数と偶数そのもののことをそれぞれ半と丁といいます。
時代劇などで、「丁か半か」という言い回しを聞いたことはありませんか? これは江戸時代の丁半という博打で使われていた言葉です。一方で、これが「偶数か奇数か」という意味であることは知らない人も多いかもしれません。
丁半は、2つのサイコロを振り、出目の合計が奇数になるか偶数になるかを予想するギャンブルです。そこから転じて、大きな賭けに出ることを「丁か半か」と表現することもあります。
Q.2:耳の奥にある「三〇規管」。〇に入るのは?
耳の奥にある三半規管は平衡感覚を司る器官です。三半規管の中はリンパ液で満たされており、頭が動いたときにリンパ液の流れを感じ取ることで体のバランスを保っています。そのため、三半規管の不調はめまいなどの原因になります。
ときどき「三半器官」という表記を目にすることがありますが、正しくは「三半規管」です。あまり見慣れない文字列ですが、単語を分解してみると意味がよくわかります。「三半規管」は「三」「半規」「管」、すなわち「3つの半円状の管」という意味です。その名の通り半円形の管が3つつながった形をしています。
Q.3:豆腐や拳銃を数えるときに使うのは?
豆腐や拳銃は1丁、2丁と数えます。丁はさまざまなものを数えるのに用いられ、ハサミやヴァイオリンなどにも丁という数え方があります。他にも、「ラーメン一丁!」というように料理の1人前を指すこともあります。
実は豆腐を丁で数えることは、丁が偶数を意味することと関係があります。昔、豆腐は2個で「1丁」と数えました。偶数なので「丁」と言うわけです。そのため、豆腐を1個だけ注文するときは「半丁」と言ったそうです。
Q.4:成績や順位などの「4番目」を表すのは?
丁は、成績や順位などの4番目を表します。身近なところでは、契約書で人名の代わりに使われる「甲乙丙丁」の「丁」にその意味があります。1番目に書類に登場した人が甲さん、2番目が乙さん、3番目が丙さん、4番目が丁さんと表されます。
また、漢文に付けられる返り点にも「丁」が使われます。返り点の一種である甲乙点が付いている場合、甲点が付いている漢字→乙点が付いている漢字→丙点が付いている漢字→丁点が付いている漢字、と返り読みします。一二点や上下点に比べると珍しい返り点です。
この甲乙丙丁という表記は、古代中国で暦に用いられていた十干に由来します。十干はかつての日本で学業の成績などを表すのにも用いられていました。
Q.5:時代小説の『天地明察』で知られる作家「冲方〇」さん。〇に入るのは?
かなりの難読ペンネームですが、読み方は冲方丁(うぶかた・とう)です。
『天地明察』は江戸時代の天文学者である渋川春海を主人公とする小説です。2010年の本屋大賞を受賞したベストセラーで、2012年には映画にもなりました。
『天地明察』が特に有名ですが、冲方丁さんは時代小説以外にSF小説なども執筆しています。また、アニメ「蒼穹のファフナー」シリーズで脚本を務めるなど、その活躍は幅広いです。昨年(2023年)公開された映画『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE』をはじめとした「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの一部でも構成・脚本を手がけました。
ありがとうございました。次回の二択でGOもお楽しみに!
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