決勝:加納vs吉田
決勝戦〜〜〜!!!
盛り上がってきたところ悪いんですが、一回休憩しませんか? 足が本当に痛くて。
いや、ダメダメ。すぐやろう。ダメージを回復させないうちに。
吉田は澪標出しただけだから、実際そんなに強くないんじゃない?
所詮澪標だけの男。
なんでこんな言われなきゃいけないの?

それじゃ、お願いします。早く正座しなさい?
思いやりというものがない。
目指すは完封……よっ!

コンッ

コツリじゃない?
要が当たったからコツリだね。
幸先が悪い……。
やっぱり、過料を避けつつ地道に点を重ねていく意識が必要だな。
枕の近くに残すように、フワっと!
これは高いんじゃないか!?
扇がもたれかかってて、扇・枕・蝶の順番だから「須磨」だね。10点だ。

よっしゃ!!
澪標の55点で麻痺しちゃうけど、10点も相当大きいな……。
しかも神戸の地名だし。
須磨:兵庫県神戸市西部の地区。『源氏物語』第12巻の巻名にもなっており、京を離れ須磨に退居した光源氏の姿が描かれる。
▲吉田が花散里で1点を追加し、3投目へ
今は点差ありますけどね。俺が澪標出したら一発で逆転だから。
いくぜ

おっ、これは2点の関屋だね。
めっちゃショッピングサイトのサムネみたいになった。
「サムネ」って銘ないの?
▲ありません
平安時代にはないか……。ともかくこれでプラスに戻したね。
実際、一発逆転がありうるのが怖いよなあ。点を積んでいかないと。
何でもいいから点を……!

え~!?
これは何!?
これ、蝶が扇の下に入ってるやつあったよね。
「扇が枕にもたれた下に蝶が入る」だから、9点の「賢木」だ。

噓でしょ? 上手すぎない?
……

怖……
本人も知らない才能が開花している……。プロフィール欄に「特技:投扇興」って書けるんじゃない?
まだミス(手習)がないのがすごいな。

まあ俺が澪標出したら……
ずっと言ってる。
投扇興の扇ってあおいでいいの?
ダメじゃない?
澪標を出す!
いや~、手習だな。

ダメだ、緊張してるわ。

凪いだ心を持たなきゃ。
これが勝者の余裕か……。もはや風格が出てきた。
▲吉田がコツリ、加納が手習を出し、勝負は大詰め
吉田が野分を出すかどうかになっちゃったけど。
野分狙いでいけ!
最後まで上手いんかい。
花散里だね。20-1で吉田の勝ちだから……
吉田が優勝!!

やったーーー!!!
考察タイム
見てて思ったけど、加納と俺の投げ方の違いが分かったかも……
加納は、力の向きが水平すぎると思う。
もう指導する側なの?
扇の角度より力の角度が上だから、要が前に出て、紙の部分が下に落ちちゃってるんじゃないかな。
確かに。手前に落ちてるときは床に突き刺さるようになってるかも。
▲加納「『要を投げるイメージ』じゃなかったのか……」
扇の角度より力の角度が下だと、紙の部分が紙飛行機みたいに風に乗る。
写真を見ると、いい銘が出ているときは紙の部分が押し上げられて半回転してるな。
▲半回転した後、要を前にして飛んでいく
個人の見解ですけども。
配慮が見られる。

そんな技術よりさ、普通にリーチが長い人が有利なんじゃないの?
リーチの長さ?

圧倒的じゃん!!! そりゃ強いわ。
投扇興特化のフィジカルギフテッドだったのか……。


試行錯誤しながら、投扇興を満喫した4人。
攻略のカギは、「力の向き」と「腕の長さ」でした(吉田調べ)。
それでは次回、「QuizKnock投扇興王決定戦」でお会いしましょう。



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執筆:吉田 葵生
編集:コジマ、あさぬま
撮影:あさぬま
校正:山口真央