解説
それでは解説です。この問題についてはさまざまな解き方がありますが、ここでは「小学5年生で解ける」解き方を紹介します。
前ページ:【解答フォーム】自力で解きたい方はこちらへ! 以下は問題の答えです。
赤い三角形の3辺の長さがわからないため、三角形の面積の公式を使って求めるのは難しそうです。
そこで、「長方形の面積が50cm2である」という情報を使って求めることを考えます。
長方形の面積から、以下の図で示した3つの直角三角形の面積を引けば、赤い三角形の面積を求めることができます。
では、3つの直角三角形の面積を求めるにはどうすればいいのでしょうか?
ここで重要になるのが「補助線」です。今回の問題では補助線を5本引き、大きな長方形を小さな長方形に分割します。
こうすることで、3つの直角三角形の面積を求めることができます。
以上のポイントを踏まえ、問題を解いていきましょう。
補助線を引く
まずは、以下の図のように補助線を引き、大きい長方形を分割します。
補助線を引いたことにより、大きな長方形を小さな長方形10個に分割することができました。
これらの小さな長方形は、縦の長さ、横の長さがそれぞれ全て等しくなるため、面積も全て等しくなります。
したがって、長方形1つ分の面積は、50÷10=5cm2となります。
直角三角形の面積を求める
ここからは、3つの直角三角形の面積を求めていきます。
まずは、以下の図でオレンジ色で示した直角三角形です。
この直角三角形の斜辺は、小さい長方形が4つ組み合わさってできる長方形の対角線となっています。
したがって直角三角形の面積は、この長方形の面積のちょうど半分となります。
長方形の面積は、小さい長方形4つ分なので5×4=20cm2です。したがってオレンジの直角三角形の面積は、20÷2=10cm2となります。
次に、以下の図で緑色で示した直角三角形です。
先ほどと同様に考えると、この直角三角形の面積は、小さい長方形が3つ組み合わさってできる長方形の面積のちょうど半分となります。
したがって緑色の直角三角形の面積は、5×3÷2=7.5cm2となります。
最後に、以下の図で紫色で示した直角三角形です。
この直角三角形の面積は、小さい長方形が5つ組み合わさってできる、横長の長方形の面積のちょうど半分です。
したがって紫色の直角三角形の面積は、5×5÷2=12.5cm2となります。
赤い三角形の面積を求める
赤い三角形の面積は、長方形の面積から、3つの直角三角形の面積を引くことで求められます。
長方形の面積は50cm2なので、赤い三角形の面積は、50-(10+7.5+12.5)=20cm2となります。
答え:20cm2
「ひらめけ!算数ノート」は、読者の皆さんの算数愛のおかげで、50ページ目まで続けることができました。
ページはこれからも書き加え続けますので、ぜひチャレンジしてください!
それでは。
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