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解説

それでは解説です。さまざまな解き方がありますが、ここではそのひとつを紹介します。

前ページ:【解答フォーム】自力で解きたい方はこちらへ! 以下は問題の答えです。

今回は私と一緒に解いていきましょう! なんだか複雑な問題に見えますが、どうすれば良いのでしょうか。

今回の解き方をまとめた図がこちらです。

ポイントは、「面積を求める公式を逆算する」ことです。

赤い図形に補助線を引いて、平行四辺形を作ります。すると、長方形の縦の長さは平行四辺形の高さにあたることがわかります。

そのため、平行四辺形の面積と底辺の長さがわかれば、面積を求める公式を逆算して高さを求めることができます。

この流れに沿って、問題を攻略していきましょう!

補助線を引く

まずは、以下のようにEGFCを延長します。延長して交わった点をHとします。

この補助線を引くことにより、問題がグッと解きやすくなります!

四角形AFHEの性質を調べる

四角形AFHEについて、AEとFH、AFとEHは、それぞれ互いに平行な関係にあります。すなわち、2組の対辺が平行なので、四角形AFHEは平行四辺形であることがわかります。

平行四辺形は対辺の長さが等しいので、AE=FH=16cmとなります。つまり、平行四辺形の底辺の長さは16cmです。

あとはこの平行四辺形の面積がわかれば、平行四辺形の高さにあたる、長方形の縦の長さを求めることができますね!

平行四辺形AFHEの面積は、もともとの赤い図形の面積と、三角形GCHの面積を足し合わせて求められます。条件より、赤い図形の面積は160cm2とわかっているため、ここからは三角形のGCHの面積を求めていきます。

三角形GCHの性質を調べる

条件より、AFとEGは平行なので、AFとEHも平行です。平行線の同位角は大きさが等しいので、角GHC=角AFB=45度です。

また、四角形ABCDは長方形であることより角GCH=90度であるので、角HGC=45度となります。

したがって、三角形GCHの2つの角が45度であることから、三角形GCHは直角二等辺三角形だとわかります。

また、条件よりGC=FCであるため、三角形CGHが直角二等辺三角形であることを踏まえると、GC=FC=CHであることがわかります。

FHは平行四辺形AFHEの底辺であるため16cmです。CはFHを二等分する点なので、FC=CH=8cmとなります。

さらに、GC=FC=CHであることから、GCも8cmとなります。

補助線を引くことにより、2つの直角二等辺三角形が見つかり、三角形GCHの底辺と高さがもとまりました! これで、三角形GCHの面積を求めることができますね!

三角形GCHの面積を求める

三角形GCHは、底辺、高さがともに8cmの直角二等辺三角形です。したがって面積は、8×8÷2=32cm2となります。

三角形GCHの面積を求めることができたので、いよいよ平行四辺形AFHEの面積を求めていきます!

平行四辺形AFHEの面積を求める

平行四辺形AFHEの面積は、赤い図形の面積と、三角形GCHの面積を足し合わせたものです。

赤い図形の面積は、条件より160cm2です。また、三角形GCHの面積は、32cm2です。

したがって、平行四辺形AFHEの面積は、160+32=192cm2とわかります。

これでようやく、長方形の縦の長さを求めることができますね!

長方形の縦の長さ=平行四辺形AFHEの高さ

求めたい長方形の縦の長さは、平行四辺形AFHEの高さと同じでした。この高さは、平行四辺形AFHEの面積÷底辺の長さで求めることができます。

したがって、長方形の縦の長さは192÷16=12cmとなります。

答え:12cm


補助線を引いて、面積を求めやすい図形を作れるかがポイントでした。

それではまた次の算数ノートでお会いしましょう!

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【前回の算数ノートはこちら】

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この記事を書いた人

鞠乃

芝浦工業大学建築学部に在学中の鞠乃(まりの)です。東京スカイツリーが好きです。趣味は旅行、ハロプロのライブ参戦、Jリーグ観戦、読書など。みなさんと一緒にたくさんの「楽しいから始まる学び」を体験していけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

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