こんにちは、セチです。
眼鏡やコンタクトレンズを作るときなどに、視力検査で「赤と緑のどちらがはっきり見えますか?」と訊かれた経験はないでしょうか。
この検査は「赤緑テスト」などと呼ばれるものですが、どのような意味があるのかご存じですか?
赤緑テストで眼鏡の度を合わせる
赤緑テストでは、眼鏡などの度が適切かどうかを測ることができます。
色によって像を結ぶ位置が異なる
光がレンズを通ると屈折が起こります。これは、眼鏡などのレンズでも、目の水晶体でも同様です。このときの角度は光の色(波長)によって異なります。
波長の長い赤の光は水晶体を通ると眼球の奥の方で像を結び、それより波長の短い緑の光は手前で像を結びます。
度が強すぎるとはっきり見える色が変わる
ところで、近視の人の眼では光が網膜(眼球の奥)より手前で像を結んでしまうため、遠くのものが見づらくなっています。そのため、赤緑テストでは眼球の奥に届く赤い部分の方がはっきり見えます。
近視を矯正する眼鏡やコンタクトレンズは、光を眼のより奥に届くようにします。度が強くなるほど、光は眼の奥で像を結ぶようになります。
裸眼のときや適切な矯正が行われているときは、赤の方がはっきり見えたり、両方の色が同じくらいはっきり見えたりします。しかし、過剰な矯正が行われているときは、光が像を結ぶ位置が網膜より奥になってしまい、緑の方がはっきり見えます。この場合は眼が疲れやすくなってしまうので、より度の弱いレンズに変更します。
ちなみに遠視の場合は逆で、裸眼では緑が、過剰に矯正されているときは赤がはっきり見えるようになります。
眼鏡やコンタクトレンズを使うなら、自分の眼に合ったものが一番です。一見よくわからない検査でも、しっかり受けるようにしましょう。