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ポイントは「アーケード」だった

回答いただいたのは、新潟県警察本部・交通部交通規制課の担当者の方です。

どうして十日町駅前には横型の歩行者用信号機があるのですか?
十日町駅の駅前の歩道には、アーケードが設置されています。

この交差点で歩行者からよく見えるように信号機を設置するためには、歩行者用交通信号灯器をアーケードに吊り下げる等して設置する必要がありますが、アーケードに縦型の歩行者用信号を設置した場合、地上からの高さが足りず、歩道を通行する方々の妨げになる恐れがあります。

一方、横型で設置すれば、道路交通法施行規則(第4条別表第一の備考欄に記載)や道路構造令に定められている高さの規定に抵触することなく、適切な信号機の設置が可能となります。

そのため、十日町駅前の交差点では、横型の歩行者用信号灯器を採用しており、平成9年ころアーケードの改築に伴い横型の灯器を設置しました。

歩行者から信号を見やすくしつつ、一定の高さ以上にする必要があるから、横型になったんですね!

他にも横型の歩行者用信号機はありますか?
アーケードのある信号機交差点では、高さを考慮して、十日町駅前と同じように横型の歩行者用交通信号機を設置する場合があり、降積雪量の多い当県では、県内の至る所にアーケードが設置されているため、横型の歩行者用交通信号灯器も珍しくはありません。
新潟県では横型の歩行者用信号機もいくつかあるのですね!

そもそも、どうして縦型の信号機が一般的なんですか?
信号機の設置にあたっては、警察庁が定める仕様に基づき、交差点形状や交通実態、環境等を交差点ごとに個別に判断して、適切な設置方法を検討しています。

歩行者専用信号機、つまり歩行者用交通信号灯器は、警察庁が定める仕様では縦型が一般的ですので、縦型の方がより多く設置されていますが、道路交通法施行令第3条にあるように、横型の配列を否定するものではありません。
警察庁が縦型が一般的と定めているものの、設置場所にあわせて柔軟に縦型か横型を選択しているということですね!

ありがとうございました!

「横型」の歩行者用信号機、まだまだありそう

取材してみると、新潟県の十日町駅前の歩行者用信号機は、アーケードの下に信号機を設置する必要がある状況で、十分な高さを確保するために、横型の信号機が採用されていることがわかりました。車両用の信号機とは違った理由で向きが異なるものが採用されているのが興味深いですね。

調べてみると他の地域にも横型の信号機がありました。鳥取県鳥取市にある横型の歩行者用信号機もアーケードの下に設置されています。

▲鳥取県鳥取市の末広温泉町でも見つけました

皆さんの周りに横型の歩行者用信号機はありますか? もしも見つけたら、その理由を推理してみると楽しいかもしれません。

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この記事を書いた人

イデマサト

東京大学法学部OBのイデマサトです。日常でふと感じた疑問を記事にしています。

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