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シャカ夫の本棚

小野不由美『残穢』

ホラー作家の主人公は、読者の1人から「家から畳が擦れるような音がする」という「怖い体験談」を受け取る。主人公は、以前別の人から似た体験を聞いており、2人の住んでいたマンションも同じだったことから、彼らが出会った怪奇現象には何か関連があるのかもしれないと調査を始める。するとその先には、あまりに根深く、目を覆いたくなるような、連綿と続く「穢れ」の歴史が存在していた……。

2012年に刊行されていた、モキュメンタリーホラーの超絶金字塔。これを読んだあなたは、きっと一人暮らしを始めたことを後悔する……。

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高松慶の本棚

北山猛邦『神の光』

新生活は忙しくて「読書する暇なんかないよ!」となりがちです。というわけで隙間時間でも読みやすい短編集をおすすめします。

『神の光』は、いわゆる「消失もの」の推理小説5本をまとめたもの。山小屋や館などの建物が忽然と消えてしまうスケールの大きさと、意外性のあるトリックがたいへんおもしろいです。特におすすめなのは表題作。消失するのはなんと「街」! 驚きと納得感の両方がある解決パートは読んでいて気持ちがいいのったらなんの。

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田又春哉の本棚

藤田和日郎『黒博物館 ゴースト アンド レディ』

なにか新しいことを始める時に1歩踏み出す勇気を与えてくれる漫画。誰もが知っている偉人「フローレンス・ナイチンゲール」と、劇場に棲みつく芝居好きなゴースト「グレイ」が不思議な絆で結ばれていく伝奇アクション。2024年には劇団四季でミュージカル化された。

歴史学科所属のライターとしては、クリミア戦争でのナイチンゲールの苦悩などの史実を織り交ぜたストーリーが非常に興味深い。本棚に置いた際の背表紙のかっこよさも魅力的。

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田村正資の本棚

鷲田清一『岐路の前にいる君たちに~鷲田清一 式辞集~』

「学ぶというのは、自分をより見晴らしのいい場所に立てるということです。」

哲学者・鷲田清一が入学式や卒業式で読んだ式辞を集めた本です。新生活で環境がガラリと変わる人も多いでしょう。ちゃんとやっていけるのか、不安ではないですか? この本には、そんな不安と向き合うためのヒントが詰まっています。これまで学んできたことがどんなふうに自分を支えてくれるのか、自分が自分で居続けるためにどんな姿勢で学び続けていくべきなのか。哲学者に導かれながら考えることができる本です。

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菜葵の本棚

辻村深月『ユーレイ』——はじめて家出したときに読む物語(『はじめての』より)

「電車は、夜の合間を縫うように走っていく。」

家出をした中学生の少女が降り立ったのは、海沿いの小さな駅。花束が手向けられた広場で、彼女に声をかけたのは……。昼間のあの喧騒にはもう戻らない。そんな決意をした少女の、一夜の不思議な体験を描いた物語です。

夜というものは自分の思っている何倍も深くて、朝なんて来ないんじゃないか——そんなときに心に温度を少し感じられるようになる物語です。新生活の「お守り」のひとつにぜひ。

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新生活のお守りになるような本から、未知の世界へ連れて行ってくれる本まで、幅広い本が集まりました。気になる本が見つかった方は、書店や図書館で探してみてくださいね。

この記事を読んで、「私も他の人におすすめしたい本がある!」と思った方は、ぜひ「#QKわたしの本棚」を付けて、SNSでシェアしてください。

たくさんの方の投稿が集まって、大きな大きな本棚ができあがるのを、とても楽しみにしています。

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この記事を書いた人

波戸なお

早稲田大学で社会学を学んでいます。小説や短歌、絵画など、様々な芸術に触れるのが好き。推しはチェンジではなく増やす派です。私の記事を皆さんの新しい「推し」に加えていただけるよう頑張ります。

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