QuizKnockのメンバーがチャット形式でゆるゆる雑談する「QuizKnock雑談中」。今回は特別編! 伊沢拓司、鶴崎修功、東言のトリオでお届けします。
テーマは、2024年9月18日でレギュラー放送終了となる『東大王』。長く出演してきた3人に、番組7年半の思い出を存分に語ってもらいました。
東大王チーム初代大将→芸能人チームでも活躍。激しいクイズに耐えきれず、6年目には衣装の靴の底が抜けた。
東大王チーム3代目大将。おいしかったロケ弁はオーベルジーヌのカレーについているバター。
東大王チームメンバー。東大王㊙情報:楽屋にはなぜか畳があり、ごくたまにプランク大会などが開催されている。
注釈:トラシゲ
7年半お疲れ様でした
世良公則&ジャスコ
なつかしい
世良公則&ジャスコ:バンド「世良公則&ツイスト」のもじり。元東大王チームメンバー・「ジャスコ林」こと林輝幸が、ダンスの種類を問うクイズで「ツイスト」を「ジャスコ」と珍誤答したエピソードによる。
2017年4月から7年半レギュラー放送を続けた『東大王』が、9月末をもってその役目を終えることとなった。
とのことでして、よくある「一定の役目は果たした」というやつです
パイロット版放送時はこんなに長く続くとは思ってませんでした
そもそもレギュラーになるとも思ってなかった
レギュラーになったときにも「半年頑張りましょう」みたいなテンションだったからねえ
前番組が半年で終わってますからね
半年(7回くらい)
よくもまあ「魅せる」系の、視聴者参加要素の限定的なクイズ番組がここまで生き残ったなと もちろんもっとやれたらやりたかったけど、成し遂げたことは感じますね
確かに完全に芸能人というわけでもない東大王チームが継続的に出てクイズを見せるってのは、クイズ番組としてはあまりなかったかも
特にレギュラーでやる、というのは画期的だった
素人をメインにしてはいるわけだし
そしてレギュラーだったからこそ、よりハードなクイズを「ちゃんと説明しながら」見せられた感はあるな
「クイズプレーヤーっぽい押し」をしてすげーってのをやった後、タネというかやり方をちゃんと説明するってのは良かった気がする
すごく堅い東大王論をしていますね
言がきた
珍しくちゃんとチャットをしているぜ
伊沢さんの言う「マジックの種明かし」の話ですね
マジック:従来のクイズ番組で行われてきた、出演者が解答にいたった理屈を(半ば意図的に)端折り、まるで「クイズ王」にしか使えない力で正解したかのように誤認させる演出のこと。伊沢拓司著『クイズ思考の解体』に詳しい。
説明させた、種明かしさせたのがブランド力の向上につながったなー
趣味としてのクイズを広めるためには、すげーってなるのと同じくらい、「自分でもできそう」って思えることが重要で、その点で種明かしをするのはクイズプレーヤー的によかったですね
そもそもすべての競技は何らかの努力や技術に裏付けられたプレイングが評価されているわけですから、それを開示することで「ショー」にとどまらない「ゲーム」としてのクイズを見せられますもんね
「すげー」を「なりたい」にさせたポイントもそこかもね ヤングのファンがついてくれたことがとてもありがたかった
たしかに
番組宛てのファンレターとかも若かったしな 書いてくれた皆さんありがとう!
「東大王っぽい」問題
ただ同時にショーとしての面白さを担保するために、魅せ方を工夫した企画も多い
発明だったな
早書きとかもテレビだからこそできる企画だしな、判定含めて
早書き:急いで解答したメンバーの字が汚くなりがち。「『山口』はひらがなより漢字で書いたほうが早い」といった攻略法も名物だった。
熟語陣取り合戦好き
熟語陣取りめちゃくちゃ好きだったんですけどね
熟語陣取りあったなあ あれもなかなかよかった
難問オセロとか12アンサーズとか、かなり面白かったですね
面白くなる問題作るのが難しそう
ショーとして、というところでいくと、一枚謎(画像一枚で完結する謎解き)をひらめき問題として取り込んで、さらにその派生形として「知識を使ったひらめき」を生み出したのが、長持ちの一因になった気がする
問題の幅が広がったし、知識寄りじゃない人たちも活躍できる要素ができた
確かに
謎解きがみんなに知れわたってきてクイズにしやすくなったというのもありますかね
ひらめき問題の系統として「東大王っぽい問題」を確立≒東大王ブランドを確立という構図がありますね
とにかく新規性と生産性を兼ね備えた問題形式を大量に生み出しているのがすごい!
たしかになーこれぞ東大王みたいな問題はたくさんあったよね それがあったから東大主できたんだし
「東大主」:至高の“超難問”が出題される、『東大王』のパロディ企画。第4回まで公開されている。
本気の「傾向と対策」
問題形式が確立され、対策が可能になると以下の2点のメリットが生じると考えられます。
1.「これぞ『東大王』」というイメージの定着
2.ハイレベルな勝負の提供
世界遺産の名前と地図を対応付けて暗記するのとかやったな
あと日本の名物グルメ1000個覚えたりとか
「郷土料理」という有名暗記リストありますよね
「郷土料理」ってジャスコが作ってくれたやつだっけ?
林さんが配っていた気がします
東大王のフォーマットが確立されることで、問題は偏っていくんだけど、それによって対策も可能になって見栄えも良くなる
まあもともとテレビクイズは「ジャンルを散らそう」とか考えないですからね 数学・物理の問題とかめったに出ないし
そのあたりはやはり、頭脳王とかは特番だからわかりづらさにも振れて理数の問題出せたりしたけど、レギュラーかつわかりやすさを大事にした東大王は理数タッチしづらかったよなあ
そもそもテレビ番組で理数系の問題は出しづらいですね
だから他のクイズ番組を見渡してもかなり少ないはず。歴史、地理、文学は多い
理数系はどちらかというと発想力を要する算数とかパズルっぽい問題に吸収されていますね
最近は中学受験にフォーカスして受験算数の問題とかよく出しているイメージ(結構面白い)
あーたしかにその回みたかも
たしかにそれはあったな
『平成教育委員会』みたいな流れですね
てかみんなが対策とかをガッツリ共有していた時期、孤独に芸能人チームやっていたので羨ましさはある
たしかにそのころもう敵チームでしたからね
孤独に芸能人チーム:伊沢は2ndシーズンで東大王チームを卒業後、解説役&芸能人チームのメンバーとして出演。鶴崎ら、かつてのチームメイトと対決した(その後東大王チームに復帰)。
伊沢さんって東大王14人時代の楽屋とかいないんですもんね
いないねえ 東大王チームに戻ってからの楽屋もマックスで6人とかだからな
弁当をどれにするかで熱い戦いが起こっていた時代とかありましたね
14人の頃は収録外もかなり楽しかったですね、楽屋でYouTubeとか撮ったりして
何故か楽屋に早押しボタンがあって勝手にクイズしてた
3人が選ぶ「一番の思い出」
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