\ 連載「クイズを味わう」 /
「クイズ」は、物知りな人が解いて答えるだけのもの? いやいや、問題に込められたメッセージや「たくらみ」を見つけるのも、クイズの楽しみ方のひとつ。
毎回1問のクイズを取り上げ、「いいクイズ」「面白いクイズ」の秘密をひもときます。毎週金曜日のお昼に更新予定です!
今回はこんなクイズです。

ある日、僕はQuizKnockのオフィスで、芸能好きのメンバーを相手に芸能ジャンル限定のクイズを出していた。
これは、そこで出題したうちの一問。この問題を出したのは火曜日の19時台で、QuizKnockのオフィスがある東京都では4チャンネルをつけると日本テレビの番組が放送されているから……
正解は『ヒューマングルメンタリー オモウマい店』だ。
正直この問題、「オモうまい店」が答えである必要は特にない。このクイズを作るとき考えていたことにハマる答えがたまたまこれだったのだ。
ポイントは2つで、1つ目は「ライブ感」。一般的なクイズの多くは、いつどこで問われても答えが変わらない知識を問う。でも、この問題は場所や出題される時間が変われば、答えも変わる。今この文章を読んでいるあなたが同じ問題に答えるなら、正解は同じとは限らないだろう。
その場、その瞬間でその時クイズに参加している人だけが味わえるライブ感に、独特の面白さがあると僕は思う。
2つ目はちょっとメタ的な話。そもそもみなさん、最近「今やっているテレビ番組が何か」って考えたことありましたか???
ひと昔前なら、たとえば水曜夜は、クイズ! ヘキサゴンII→はねるのトびら→ザ・ベストハウス123→爆笑レッドカーペットみたいに、曜日と番組がお茶の間に定着しているケースも多かった。ただ、最近はTVerなどの見逃し配信サービスが普及したこともあって、テレビをよく見る人でもリアルタイムの番組表は覚えていないことが増えたんだと思う。録画のために番組表とにらめっこしていたのも、ちょっと懐かしさすらありますよね〜。

ゆる〜い問題のように見えて、社会や習慣の変化も(お手軽に)可視化できてしまうのは、クイズのおもしろい一面だなーと思います。
……ちょっとマジメなことも書いてみましたが、僕たちクイズ制作者の気持ちは「おもろい問題をつくりたい」「答える人に喜んでほしい」が9割です。これからもいろんなアプローチで、楽しい問題を作りたいですね〜。
(文・広井隆)
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