手がかじかむ。だけど、それすら少し心地良い。
QuizKnock編集部です。
さて、フォームにお寄せいただいた、読者の皆様からの質問にお答えする「QuizKnock相談所」。今回は第13回です。
大学入学共通テストが終わり、いよいよ大学個別の試験が始まりますね。中学生の方も、高校入試が差し迫っている頃でしょうか。今回も受験本番対策特集です。さまざまなライターが、あらゆる視点でお答えしていきます!
※記事化に伴って、投稿時の文章を一部改変している場合があります。また、質問者の学年等は投稿時のままのため、現在とは異なる場合があります。ご了承ください。
質問「受験直前はどう過ごす?」
受験生のみなさんはこれまで数々の試験を受け、勉強を積み重ねてきたかと思います。だからこそ、本番で最高のパフォーマンスを発揮したいですよね。受験の前日や当日はどう過ごしたのか、ライターたちに訊いてみました!
新たな知識を詰めるための勉強はせず、自分のメンタルをコントロールするために勉強を利用するとよいと思います。僕の場合は以下のように過ごしていました。
前日はほとんど勉強をせず、ホテルから大学までのルートを散歩して、あとはひたすら自分がリラックスできる過ごし方をしていました。ただ、やり残しのあった化学の一部の範囲については、放置をしておくと不安の種になると思ったので30分程度勉強をしました。
当日の朝は、数学の絶対にできるレベルの問題を解きました。これは、午前中の試験から脳をフル回転させるため、テンションをあげて脳のエンジンをかけることが目的でした。
私は試験直前ぎりぎりまで悪あがきをしていたい(=勉強以外のことをすると落ち着かない)タイプだったので、前日までは演習を含めて普段通りの勉強を行いました。
受験当日の朝は、自信をなくさないため、基本的な用語などの確認に留めました。 ただ、英語の試験直前の休み時間には、英文を読んだり英語のポッドキャストを聞いたりして、頭を英語に慣らしてから挑むようにしていました。
もし、ぽんさんも同様のタイプであれば、前日まではいつも通り、当日は新しい問題に取り組むのではなく、今までの復習や基本事項のおさらいをして「自信を持って答えられる問題を増やす」ことに注力するのが良いのではと思います。
前日は、ホテルから大学までの道のりを実際に歩いて確認しました。夜眠れなくなると困るので、前日は散歩などをして、少し体を動かしておくと良いと思います。勉強に関しては、直前にわからない問題を見つけて不安になることは避けたかったので、確実に解けるレベルの問題を少しだけやって、そのあとはテレビを観たり音楽を聴いたりしていました。
当日は単語や公式の確認にとどめ、あとはリラックスできるようにお笑いや好きなアイドルの動画を観て過ごしました。とにかく自分のペースを崩さないことが大切です。
試験前夜・当日朝に限って話をしますと、勉強はほとんどしませんでした。演習はやり切った感があったし、今から新しいものを詰め込んでも、当日アウトプットは出来なさそうと思っていたので。演習を直前にやると点が取れなくて自信をなくすリスクもあり、個人的にはあまりオススメしたくありません。
一方で、今までに間違えた問題などを軽く復習するのはアリだと思っています。「昔間違えたものが本番で出たのに思い出せない」なんてことがあろうものなら、その後のメンタルに大きく影響しますからね。
ただ、あくまでも前日や当日朝の最優先事項は体調管理。バランスの良い食事、十分な睡眠、薬の携帯を心がけましょう。
質問「面接やプレゼンで緊張してしまいます」
中学や高校、大学の入試、さらには就職活動でも、面接は避けては通れません。さらには卒業に向けた研究発表など、この時期には大切なプレゼンの機会が増えてくることと思います。張り詰めた場面で相手にうまく話を伝えるために、ライターたちはどんなことを心がけているのでしょうか。
まずは、受験で面接を経験したライターに、面接での心得を訊いてみましょう。
大切な試験ですから、緊張するのは当たり前のことだと思います! それでもなぜこんなに緊張するのだろう、と考えたとき、私の場合「面接中に言葉が出てこなくなることが怖い」ということに気づきました。
その不安を解消すべく、面接で必ず伝えたいことについてキーワードを書き出し、キーワードをもとに何度も話す練習をする、ということを繰り返しました。不安に押しつぶされないよう、私は自分が一番安心できるお風呂場を選んで、シャンプーボトルを相手に練習をしました(笑) 。これを繰り返しているうちに不安が安心に変わり、緊張が和らぎました。
「なぜ緊張するのでしょう?」「不安な点はありませんか?」そこを詰めるといいかと思います。
何度経験しても緊張しないで発表することは非常に難しい! その上で意識しておきたいのは、聞き手は敵じゃないよということです。
聞いてくれている人はミスをあげつらおうとしているわけではないので、ミスをなくすことを第一目標とするのではなく、自分の考えを伝えることに意識して発表してみると少し気が楽になるのではないでしょうか。
また、うまく伝えるには「自分の言葉」であることが大事だと考えています。自分の発言について深く理解できていなければ、相手にそれを伝えることもできません。模範的な解答や誰かの受け売りにとらわれすぎず、まずは自分が心から納得できる内容を準備することを心がけましょう!
さらに、学会や地上波のカメラの前など、様々な場面でのプレゼンを経てきた方々にも話を訊いてみました! 大事なプレゼンを控えた時の心構えを見ていきましょう。
それなりの回数、プレゼンや面接を経験してきましたが、「緊張しない」は未だ達成できていません。その代わり、大事なプレゼンの前には「緊張してもどうにか乗り切れる」という自信が持てるまで練習を繰り返します。
このときに意識しているのは、原稿を一字一句覚えようと「しない」こと。これをやってしまうと、頭の中の文字を音読する作業になって早口になりがちだし、言い間違ったときにパニックに陥りやすいです。
要点だけは確実に押さえて、細かな言い回しなどは相手の反応を見ながら、ときには身振り手振りを交えて「対話をしよう」という心構えが、自信と伝わりやすさにつながると思います。プレゼンも面接も、聞き手がいて成り立つものですからね。
わかります。未だに緊張します。大学院では滝汗状態でアンダーシャツダメにしましたし、テレビのトークも汗で衣装さんに迷惑かけ続けてます。 そんな私の発表対応策は、「入念な準備」と「話す順序への気配り」です。
……地味? 間違いない。ただ、地味で地道な方法は、安定感があります。スベりたくない場に臨むなら、繰り返し練習し、それを録画して見返しながらレベルを上げていきましょう。特に後者は、発表を作る初期段階から意識したいところ。私は紙に喋りたいことを書き出し、それをどの順番で紹介すれば効果的に伝わるかをじっくり考えてから、資料作成に取り掛かります。
「結論はコレ!」「この情報は事前に言わないと理解されない」などを、聞き手の目線に立ち、いかに事前に整理しきれるかが発表の肝。良い準備は、自信&慣れという形で緊張を取り除いてくれるのです。
いかがでしたか? 二次試験に臨むまでの東大生のルーティンを紹介したこちらの記事もどうぞ。
大学入学共通試験の開始やコロナ禍による影響。イレギュラーなことが相次いだ今年の受験でしたが、最後まで一緒に乗り越えていきましょう!
引き続き、皆さまからの質問を募集します! 今回は特に「新生活へ向けた悩みや相談」を大募集しています。どんどんお寄せください。お待ちしております!
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