QuizKnockのYouTubeチャンネルの名場面を振り返る企画「QuizKnock名場面集」。これまで公開された動画のなかで、おすすめのシーンを紹介していきます。
ずっと応援してくださっている方は当時を思い出しながら、最近QuizKnockを知った方はぜひこの機会にご覧ください。今回紹介するのはあのメンバーの名場面です。
QuizKnock史上最も再生された動画に登場する須貝の名言
「ラマヌジャン2回分」
この名言が登場したのは、2021年7月15日に公開された動画「サマーウォーズの暗号、ガチで解けるかやってみた【RSA暗号】」です。映画『サマーウォーズ』で主人公・小磯健二が解いた暗号とされる「RSA暗号」の解読に、須貝駿貴と鶴崎修功が挑戦する企画です。
▲これを解く
全5問を通して、RSA暗号の仕組みを段階的に理解していきます。第2問までは、手計算では大変なものの、コンピューターであれば簡単な解読の手順の一部を体験します。ちなみにこの2問で収録時間は1時間弱。かなりの高難度です。
さらに第3問では、6桁の数字を素因数分解し、暗号の解読に必要な3つの鍵(値)のうち2つを求めるという難問が続きます。
▲エラトステネスの篩を使っても大変
そして迎えた第4問。最後の鍵となる問題はなんと「eは不明である。eを求めよ。」たったこれだけ。
当てずっぽうで解答するものの正解するはずもなく、途方に暮れる2人に追い打ちをかけるふくらP。最終的な暗号を解くには最後の鍵「e」が必要なのにもかかわらず、そもそも『サマーウォーズ』に登場する健二は、それを使わずに暗号を解いたというのです。
▲そう言われましても
「無理じゃん」「エスパーじゃん」「素因数分解が困難とかそういう話じゃない」……ここまでじっくりRSA暗号と向き合ってきたからこそ、より意味がわからなくなる2人。
未知の値の特定と困難な素因数分解をやってのけるという神業×2に、健二のヤバさを噛み締めた須貝から発されたのが、「ラマヌジャン2回分でしょ」でした。
シュリニヴァーサ・ラマヌジャン:「インドの魔術師」とも呼ばれる天才数学者。独学で数学を学び、生涯で約4,000個の数式や定理を発見した。非凡な発想の源として「女神が教えてくれる」と話したという逸話がある。
▲つまり2回天啓がないと今回のRSA暗号は解けないぞ
ちなみに、最近、ラマヌジャンは破天荒なスピリチュアル数学者だったのではなく、数学に丁寧に向き合いつつも信仰に誠実だっただけなのではと思い始めました。それが「女神からのお告げ」のような有名なフレーズが生まれた
そんなラマヌジャンを主人公とした作品として、書籍『無限の天才 夭逝の数学者・ラマヌジャン』やその書籍を原作とした映画『奇蹟がくれた数式』もおすすめです。この記事のクイズの誤答選択肢に登場する数学者についてもわかるかも知れませんね。
▲あの名言から再生されます
今回の動画は、現時点(2023年1月)で再生回数が1,209万回と、QuizKnockの動画のなかで最も再生回数が多い動画となっています。2022年12月に募集した「あなたが選ぶQuizKnock名場面」アンケートでも、この場面を挙げた方が多くいました。
次回の「QuizKnock名場面集」もお楽しみに!
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