「ぺこ」を分析してみよう
今回集めた「ぺこ」の用例は全部で156件。それらを以下の3つの使用例に分類しました。
用例その1:一般的な「語尾」としての「ぺこ」(63件)
まずは、一般的な語尾としての「ぺこ」です。これはシンプルに「動詞の終止形」や「名詞」に直接付く「ぺこ」の使い方です。日本語で言うなら、「だ」や「である」に近い使い方とも言えそうですね。ただし、「だ」「である」が文末に来ているときは、「ぺこ」の方が後に付くことが多いです。
用例その2:後に助動詞や助詞が付く「ぺこ」(70件)
続いて、後ろにさらに助動詞などを付ける「ぺこ」です。用例その1をベースにして、「です」や「だね」などの言葉が付け加えられます。特に、「ぺこ」に何か意味を付け加える(「です」であれば丁寧な口調など)言葉が加わっています。
用例その1とその2から考えると、やはり「ぺこ」は日本語の「だ」「である」とほぼ同じ意味の文末表現の一種なのではないかと思われます。そして、「ぺこ」には活用による変化が無いので、そのままの形で「です」などの単語を後ろに加えているのではないかと推測できます。
用例その3:挨拶に付くぺこ(23件)
最後に挨拶に付く「ぺこ」についてです。例えば「こんにちは」であれば頭の二文字を取って「こんぺこ」にするように、挨拶の一部として使われている「ぺこ」がこの用例にあたります。
上記の用例1、2と異なり、ここでは1つの単語として「ぺこ」が合体しているんですね。これは、私たちが「おはようございます」を、日常的に何度も使ううちに「おはよう」とするのと同様の省略が起きているのかもしれません。
上記の結果をまとめてみると次のようになります。
用例1から、「ぺこ」は日本語の「だ」「である」、つまり常体とほぼ同じ使い方をするのではないか、という仮説が立てられます。
用例2から、「です」や「だろう」のような文に付くことで役割が追加される言葉は、「ぺこ」よりも後ろに来るのではないか、という仮説が立てられます。
用例3から、挨拶に付く「ぺこ」は日常的な挨拶として使われるうちに、1つの単語として一体化したのではないか、という仮説が立てられます。
ということで、兎田ぺこらの「ぺこ」には以上のような法則があるのではないかと考えられます。
「全“名言”兎化計画」
では、最後に「ぺこ」を使いこなすための復習クイズです! 今から出てくる様々な名言に、適切な「ぺこ」をつけてみましょう。
では今回はここまで! ではではまたお会いしましょう、グットラックぺこ~!
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