デートは恋人を楽しませる行為である!
オタクはどのようにこれを勘違いし、どのように溺れるか。
私は、迷える子羊、哀れな子豚にとっての、他山の石にならんことを願う。いやマジで。
どうも。QuizKnockライターの河村・拓哉です。日頃は東京大学で理学部生をやっています。
自撮り棒を持っていなかったので、カメラ係としてカワカミ君を呼びつけました。
河村さんが自撮り棒を買えば僕の休日はつぶれなかったのでは?
張り切っていきましょう。
僕の休日を返せ。
今日は池袋のサンシャイン水族館に来ました。早速参りましょう。
河村さん。
何?
デートの記事なのに女性がいないんですが。
知り合い数人に声かけて誘いましたが、全員から断られました。
まあ確かに、河村さんの人望の無さは異常ですからね。
かなしいね。
まさかこのまま取材続けるんですか? 男2人で?
まさか。今回はですね、エア彼女とデートします。
は?
エア彼女です。
は?
右側にエア彼女がいます。いるんです!
エア彼女です。僕の隣にいます。エアギターっていう種類のギターがあるじゃないですか。あれの彼女版です。
理解が追いつかないんですが。あとエアギターはギターの一種ではないです。
Don't Think, Feel.
水族館は楽しい。リアルな生がそこにあるからだ。我々は、魚が目の前を泳ぐのを見て、心を躍らせる。
自然から疎外された、映像か料理としての魚にしかに出会わない都会人。彼らが生きた魚に出会えるオアシスは、もはや、水族館だけだ。
では実際にお魚を見てデートしていきましょう。クイズを出していくよ! よろしくねコイちゃん。
エア彼女はコイちゃんっていうんですか。さらっと女の子下の名前で呼ぶのやめた方がいいですよ。キモいので。
やはり生きた魚は見ごたえがありますね。
エア彼女のせいで何も頭に入ってきません。帰っていいですか。
あ、僕の彼女そんなに気になる?
全く興味ないです。
まずね、髪色はピンク。
聞いてないのに話すあたりキモいし、ピンクってチョイスがキモいし、まず髪色から話し出すこと自体がキモいです。
ボディコンシャスでスタイリッシュな服を着ています。パイロットスーツみたいな。
もう純粋にキモいです。悪い鳥肌立ちました。
水族館は我々を高揚させる。確かにデートスポットにはもってこいだ。
しかし、この水族館の魔力に、過剰に反応してしまう人間が存在する。
オタクだ。
オタクは水族館に行くと、テンションを上げすぎるのだ。
どういうことかって? オタクは知識欲が旺盛だから、雑学を豊富に蓄えている。そんな人間にウンチク披露の機会を与えてみたまえ。
次のページに続く(1/3)。