こんにちは! ライターのハルです。
私はアイドルが大好きです。乃木坂46をきっかけに、=LOVEや≠ME、高嶺のなでしこなど複数のグループを推しています。ファンクラブにも入ったり入らなかったり。
▲これは高嶺のなでしこ。かわいい。
さて、私の推し活のひとつに「MV(ミュージックビデオ)の視聴」があります。MVのなかには外国語字幕が設定されているものがあるのですが、私の趣味は中国語字幕をつけて見ること。
例えば、2022年に発表されてから大ヒットしたHoneyWorksの『可愛くてごめん』に登場するフレーズ「ムカついちゃうでしょ? ざまぁw」。「ざまぁw」は、中国語では「活该啦w」となります。
音にするとhuo gai la♪ 思わず口ずさみたくなるリズム感でクセになってしまいます。
このように、外国語字幕だと面白い文字列になったり、時には新たな発見が生まれることがあります。今回は、私のお気に入りの例をいくつかご紹介します。
※この記事はオタクの考察を含みます。
中国語字幕のすゝめその1 そう訳すのね!
1.『す、好きじゃない!』 (≠ME)
この楽曲では、恋に素直になれない主人公が「好きかも……いや、す、好きじゃない!」と強がる姿が歌われています。早く好きっていいなよ!
そのラスサビ(曲の最後のサビ)にはこんな一節が。
「フィックス」という言葉が中国語に訳されています。「フィックス(fix)」は「直す」「固定」などの意味があり、特にビジネスの場では「確定させる」のような意味で使われる言葉です。
そのうえで注目した「水落石出」。これは、四字熟語で「隠れていたものが明らかになること」を意味します。つまり、今まで隠して(隠れて)いた感情を受け止めて、やっぱり「好き」と素直になれたのでは?と考えられるわけです。
実際に、曲中ではずーっと「す、好きじゃない!」と頑なに気持ちを認めていなかったのが、最後には「わかったんだ本当の気持ち 君が好きだ!!」と繋がります。素直になれた! おめでとう! 君に幸あれ!!
2.『天使は何処へ』 (≠ME)
「私は私」と人に媚びない女性が描かれているダンスナンバー。そのAメロにはこんなフレーズが。
銅牆鉄壁(どうしょうてっぺき)。なんだかいかつい文字面ですね。「銅牆」は銅の垣根、「鉄壁」は鉄の壁です。そこから、どんな手段をもってしても壊せないことを表します。
日本語の歌詞「強い」の意味が、誰かを傷つけるような攻撃的な「強さ」ではなく、「自分を守る」強さなのだと、この字幕から読み取れます。指P(≠MEのプロデューサー・指原莉乃さん)の作り出す最高な作詞も、日本語だけでなく中国語でも楽しむことでなお味が出て良すぎ。
3.『僕らの制服クリスマス』 (=LOVE)
この楽曲では学生の初々しいクリスマスが紡ぎ出されています。このMVには正式な中国語の翻訳がついていないため、中国語で楽しむなら自動翻訳しか手段がありません。この自動翻訳が、ちょっとおもしろく訳されているので紹介します。
マフラーというのはもちろん首に巻く防寒着のマフラーです。ところが、表示されたのは「消声器」。これだと、バイクにつける器械になってしまいます。
ついでに、柄の「チェック」も「検査」になってしまっています。ちょっと意味が通じそうなのが癪だ。
こういった誤訳も、知識があると指摘できるのです。自動翻訳はまだまだ正確さに課題もあるようですが、だからこそ面白がれる部分もあるんですよね。