中国語字幕のすゝめその2 授業で習うようなフレーズも学べちゃう!?
MVの字幕には、教科書に登場するようなお決まりの表現やフレーズが現れることがあります。ここでは、中国語における使役(~させる)文で使われる「让」を例に挙げます。
では、実際にMVでの例を見てみましょう!
4.『久しぶりのリップグロス』 (AKB48)
この曲では、主人公のもとに以前の想い人から電話がかかってきます。このあと「僕」は彼女に会いに行くわけですが……なんか気まずくない?
さて、この曲のAメロにも、使役の让が登場します。
「僕に何を思い出させる」なので、やはり使役の让が使われています。
5.『はにかみショート』 (≠ME)
この楽曲は、髪を急にショートカットにした「君」との関係を「僕」目線で切り取った冬のラブソング。全体的にロマンチックで良すぎる歌詞なので全部紹介したいところですが、今回注目するのはこのフレーズです。
元の歌詞(日本語)では「僕が君を守る」という文の構造ですが、中国語では「僕に君のことを守らせて」と使役の让を使っていることがわかります。なるほど、形は違えど確かに意味は通っています。むしろ中国語の方が、ショートカットの「君」に惚れ込んでいる「僕」が浮き出ていていいのかもしれない。
紹介したい曲と歌詞は尽きないのですが、このように、アイドルの歌詞を中国語字幕で見てみると多くの発見があります。
応援しているアーティストのMVに外国語字幕があったら、少しのぞいてみてはいかがでしょうか。きっと新しい発見があるはずですよ。推しがいるMVで中国語字幕をつけてみると、着眼点(と再生回数)が増えるのでおすすめです。