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前ページ:はじめから挑戦したい方はこちらへ! 以下は問題の答えと解説です

【答え&解説】

正解は、島根県でした。

ヒント1:黄泉比良坂

黄泉比良坂は「黄泉よみの国(死者の世界)と現世との境界」として『古事記』などの日本神話に登場します。

現世にいるイザナギが、亡くなった妻・イザナミを迎えに行くために黄泉比良坂を通り抜け、黄泉の国へと向かいます。しかし、イザナギは「私の姿を見ないでください」というイザナミの約束を破ってしまい、黄泉の国の軍に追われることとなってしまいました。再び黄泉比良坂を通って現世に逃げ帰ったイザナギは追っ手から逃れるべく「千引ちびきの岩」を置いて黄泉の国への入り口を塞いだのです。

青木繁あおきしげるの代表作『黄泉比良坂』。逃げるイザナギと追う軍勢が描かれている
▲イザナギが設置した「千引の岩」とされる岩

現在では、島根県松江市のこの場所が神話の舞台であるとして石碑が建てられているほか、近くにある揖夜いや神社ではイザナミが祀られています。

ヒント2:日刀保たたら

たたら製鉄」は、大正時代ごろまでの日本で用いられ、最盛期には国内の鉄生産のほとんどを占めていた製鉄法です。

ふいご」と呼ばれる道具を用いて炉に空気を送り込み、砂鉄を木炭によって還元するという方法で、日本刀の素材となる玉鋼たまはがねなどを精錬していました。

しかし、明治時代に入ると西洋から伝わった大規模な製鉄技術に押されて衰退してしまい、大正時代末には最後のたたらが廃業し、たたら製鉄の歴史は一度幕を下ろしました。戦時中に武器の需要が高まったため一時的に復活したこともありましたが、「たたら製鉄」は過去のものとなってしまったのです。

しかし1977年、財団法人日本美術刀剣保存協会(当時)が自身の略称を用いた「日刀保たたら」の運営を島根県奥出雲町で開始し、日本に再びたたら製鉄の技術がよみがえりました。

その後、技術者の方々がたたら製鉄の技術を今日まで守り抜き、日刀保たたらは日本唯一のたたら製鉄所として操業を続けています。

▲日刀保たたらの精錬の様子

ヒント3:石見銀山

17世紀前半の日本は世界の銀生産の約3分の1を占めていたほどの銀大国で、石見銀山はその生産の大部分を占めていた銀山です。

1923年に閉山してしまいましたが、保存状態がよいこと、世界各国に与えた影響力、環境に配慮した採掘の工夫などが評価され、2007年にユネスコ世界文化遺産に登録されました。

現在も間歩まぶといわれる坑道や、銀生産により栄えた街並みが残る大森町が人気のスポットになっており、観光客でにぎわっています。

▲銀生産で栄えた大森町の歴史ある街並み

ヒント画像の出典

・黄泉比良坂(ヒント1):Wikimedia Commons ChiefHira CC-BY-SA-3.0,2.5,2.0,1.0(画像をトリミングしています)

・日刀保たたらの画像(ヒント2、解説)の写真提供:公益財団法人日本美術刀剣保存協会


最後まで読んでくださり、ありがとうございます! 来週の「今日の一問・社会編」も、ぜひチャレンジしてみてください!

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この記事を書いた人

かっきー

東北大学4年のかっきーです。地球科学を学びながら、杜の都でひっそりとクイズを楽しんでいます。埼玉西武ライオンズ・J-POP・ボルダリングが特に好きです。みなさんが楽しめるような記事を書いていきますのでよろしくお願いします!

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