【解説】
正解は「ウツボカズラ」でした!
▲ウツボカズラ
ヒント1:その名前は魚ではなく道具の名前が由来です。
ウツボカズラは、漢字では「靫葛」などと書きます。「葛」はつる草のことを指します。
「靫」は魚のウツボではなく、武士が矢を入れて持ち運ぶための容器のことです。虫の捕食に使う袋(捕虫袋)の形が靫に似ていることから、ウツボカズラと名付けられました。
▲魚ではなく、矢を入れるための道具の「ウツボ」
ヒント2:袋状の葉っぱを持ち、その長さのギネス世界記録は55.5cmです。
見た目も機能も特徴的なウツボカズラの捕虫袋は、花ではなく葉にあたります。葉の最も太い葉脈が細長く伸び、先端が袋状になることで作られます。
2022年8月、兵庫県立フラワーセンターで栽培されているウツボカズラの捕虫袋の長さが55.5cmとなり、ギネス世界記録に認定されました。これは、それまでの世界記録であるイギリスのキュー王立植物園で育てられた個体の43cmを、12cm以上上回る記録となりました。
めっちゃ、ええ笑顔で写ってますねぇ(*^^*)
— 兵庫県立フラワーセンター【公式】 (@Flower_fu) August 22, 2023
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世界最長の捕虫袋はギネス記録に 加西の「聖地」に君臨、「神」と呼ばれた栽培家が愛した植物(神戸新聞NEXT)#Yahooニュースhttps://t.co/7HDmclyiBa pic.twitter.com/6YWA3IiRU6
ヒント3:滑って落とし穴に落ちた虫を食べます。
ウツボカズラは、捕虫袋でハエやアリなどの虫を捕まえて栄養をとる食虫植物の一種です。虫を食べることで、土壌の栄養が少ない場所での繁殖を可能にしてきました。
捕虫袋の口のあたりには蜜腺があり、この蜜を使って虫を誘います。
捕虫袋の口は分泌液などによってつるつると滑りやすくなっているため、捕虫袋に触れた虫は口の中に滑り落ちてしまいます。こうして捕らえた虫を、捕虫袋の中に溜まった消化液で消化するのです。
▲甘い誘惑と罠
植物が動物を捕食していると思うと少し怖いように感じてしまうかもしれません。しかし、これもその植物が生きていくために編み出した他の植物にはない業だと考えると、面白いと思いませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ぜひ次回の「今日の一問・理科編」にも挑戦してくださいね!
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