解説
正解は「アルゴン」でした。
ヒント1:その名前には、ギリシャ語で「怠け者」という意味があります。
アルゴンは周期表の18族に属し、「希ガス(貴ガス)元素」と呼ばれる元素のひとつです。希ガスは安定した電子配置を持っており、とりわけアルゴンはほかの元素とほとんど反応しません。このような性質から、ギリシャ語で「怠け者」を意味するargos(アルゴス)にちなんだ名前がつけられました。
ヒント2:この元素のガスは白熱電球や蛍光灯の内部に封入されています。
白熱電球は、内部のフィラメントに電気を流し、そこから発生する熱で発光するという仕組みです。この際、フィラメントはかなりの高熱になり、酸化や蒸発を起こしてしまいます。それを防ぐために、ほとんど反応しないアルゴンのガスが注入されるのです。
ヒント3:空気中に窒素、酸素の次に多く含まれています。
空気にはアルゴンが約1%含まれており、これは窒素(約78%)、酸素(約21%)に次いで3番目に多い元素です。1894年、2人の科学者が「空気から酸素を取り除いた気体は、窒素しか含まれていない気体よりも比重が大きい」ことに気づき、空気中にアルゴンが含まれていることが発見されました。
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